30
11月
屋外では自然光を使って撮影するのが多いですが、屋内ではストロボをバンバン使っていくことが多いです。
カメラマンとしては必須スキルであり、もはや当たり前になってきているストロボを使った撮影方法を紹介します。
今回は基本編として、ストロボ1灯ライティングです。
ストロボ1灯撮影でのポイント
ストロボが1灯しかないので、角度・パワーはすごく重要です。
数があれば意図しない影を飛ばしたり、もうちょっと明るくしたい部分に補助として入れたりすることが出来ますが、今回は1灯です。
無いものは何を言っても無いので、1灯でなんとかします。
1灯ライティングの基本は被写体の斜め前から当てることです。
位置的にはこんな感じです。
1灯だけの場合は左斜め前又は右斜め前から使うのが基本です。
今回は左側に置いてみました。
右側が明るくならず影になっていますが、これが1灯しかない場合の撮影のデメリットです。
よくポートレート撮影でカメラマンが屋外でストロボを使っている事がありますが、この右側の影になっている部分に、太陽光が当たっています。
ただし太陽光だけだと今度は左側が暗くなるので、それをストロボで補います。
今回は太陽光がない屋内でストロボ1灯という条件下なので、左側においたら左側だけが明るくなります。
逆に右側においたら右側だけが明るくなって、左側が暗くなります。
この影を消すためにはストロボをもう1灯用意するか、レフ板を使うのが一般的です。
レフ板を使った方法は別記事で紹介します。
定常光は無視する
1灯だろうと複数だろうと同じですが、基本的に定常光は無いと考えて撮影します。
色々なところでストロボ+定常光を見ますが、基本的にはストロボと定常光は相性が悪く喧嘩しやすいので基本無視です。
なので1灯だけの場合だとストロボが当たらない部分は真っ暗です。
明るい室内なのにストロボが光らなければ真っ暗、という状況になります。
~写真~
真っ暗ですが失敗ではなく、これでいいんです。
何度か定常光とストロボが仲良くならないかと頑張ってたんですが、どうあがいても喧嘩しました。
ものすごいシャッタースピードを遅くしたり、ストロボを遠くにおいたりパワーを弱くすれば出来ないことはないですが、そこまでして定常光入れるか?って話になってきます。
屋外の場合は自然光をメインに使いますが、日中+ストロボを使った日中シンクロという方法もあります。
この場合は自然光を使いますが、難易度が凄く上がるのと今回は屋内での使用ですので自然光は除外しています。
一番楽な場所、カメラの上にストロボ
ストロボをカメラから離して使う場合はラジオスレーブと呼ばれる通信機が必要です。わかりやすく言えばリモコンです。
ですがストロボ1灯のみ、ラジオスレーブもない、という状況であればカメラの上に取り付けが可能です。
クリップオンストロボと呼ばれており、カメラの上に取り付けてカメラ側で設定したりストロボ本体で設定したりします。
イベントとかでひたすら動き回っている場合や、スタンドを立てる場所すらない場合には有効です。
しっかりとした撮影、というよりも気楽な撮影で明るさが足りない場合には使えます。
ただしカメラの上だとそこから動かせないのと、カメラが一気に重くなるので手ブレする可能性が高くなります。
小さいストロボならあまり影響はないでしょうが、それなりの大きさのストロボを乗せて撮影となると、結構しんどいです。
あとファインダーを覗くときにおでこが当たって物理的に邪魔です。
ちなみにクリップオンストロボにすると、こんな感じになります。
これ、マネキンだからホラー感あるように感じますが実際の人でやったらもっとホラーです。
全体的なバランスで考えると、クリップオンストロボの方がいいように見えますがおでこ辺りだけがちょっと明るいのです。
上から下にかけてだんだん暗くなっていくので、パワーを上げれば上げるほどバランスが崩れていきます。
上は明るく下は暗い、というのは後から加工するのは結構苦労します。
クリップオンストロボはあまりおすすめされていない理由はこれです。
1灯しかない場合でも、カメラから外して使うことが綺麗に撮るためのコツです。
ストロボとラジオスレーブの価格とおすすめセット
最後に初心者の方におすすめのストロボとラジオスレーブのセットのご紹介です。
最初のうちは何を買えばいいのか、というところからスタートです。
そういった状態であればこのセットを買っておけば大丈夫です。
面白いことにイベントに行くと出会う人はだいたいこのセットです。
それくらい浸透していてコスパが良いということで、選ばれています。
ストロボ:Godox TT600
TT600はこちら
ラジオスレーブ:Godox Xpro
Xproはこちら
※Xproは使っているカメラのメーカーによって分かれているので、ご自身のお持ちのカメラをよくご確認下さい。
いわゆる中華製ですが、性能と価格の安さから「コスパ最強」とよく言われています。
純正品の場合はストロボ1灯買うだけでも、上記2点を買うのと同じくらいの価格かそれ以上です。
ちなみにストロボは買い替えたり増やしたりすることがありますが、Godox製であればXproで使える物が多いです。
なので、ストロボが増えても買い替えてもXproはそのままというメリットもあります。
おすすめの電池もご紹介します。
電池:eneloop pro BK-3HCD
eneloop pro BK-3HCDはこちら
充電式なので専用の充電器が必要です。
充電器:BQ-CC73AM-K
BQ-CC73AM-Kはこちら
TT600にこの電池をフルで使ってます。
電池なのでTT600以外に使えます。TT600用ではないので複数買っておくのも1つです。
これでストロボ1灯ライティングは以上となります。
影の部分の消し方は別記事でご紹介します。