13
2月
カメラの基本設定の1つである、ISO感度についてです。
ISO感度は頻繁に変えることがなく、一度設定したらその現場はそのISO感度のままで撮影することが多いです。
今回はそのISO感度の決め方についてです。
ISO感度で変わるもの
ISO感度は他の設定と比べてわかりやすく、明るさだけが変わります。
明るくしたいならISO感度の値を高くして、逆に暗くしたいなら低くすればいい、というだけです。
ただし、注意するべきは上げすぎるとざらざらした画質になるので、上限を決めておく必要はあります。
この上限については人によって全く違います。一般的には1600~3200あたりが上限にする人が多いですが、800まで、400まで、という人もいます。
カメラ次第で変わってくる部分でもあるので、難しいところでもあります。
どの程度まで上げたらざらつくのか、というのもカメラ次第です。
一番良いのは自分の使っているカメラで、自分の中での上限を決めておくことです。
ひたすら撮影して、色々と比較してみるしかないですが結構重要です。
逆を言えば明るさに影響しているので、ストロボやライトを使って明るさを補うことができれば、ISOは低めに出来ます。
ISOは基本的には低めにする
ISO感度は低めにして撮影する人が多いです。
各種機材が揃っていない時や撮影対象となる人の人数が多すぎる場合には上げて撮影しますが、基本はISOは最低値からスタートします。
最低値は大体のカメラは100ですが、最新のカメラだと50や10もあるそうです。
さすがにそこまで下げる必要はないかと思いますが、100~200は最低値として欲しいところです。
ISOを低くする理由としては、高くするとざらつく理由以外にストロボと呼ばれるシャッターを切った瞬間に光る機材を使うことが多いからです。
撮影現場に行くとカメラマンは使うかどうかは別として、大体持ってます。
ストロボのおかげで被写体を明るくすることができるので、ISO感度が高いと真っ白な写真が出来上がります。
更に背景をぼかしたいのでF値を低めにしている場合はISO100でも明るすぎる場合もあるほどです。
真夏の昼間の屋外とかISO100でもほぼ真っ白になることがあるくらいです。
その時はNDフィルターと呼ばれる物を使います。これを使うとF値を低いままでも暗めの写真が撮れます。
NDフィルターについては別記事でご紹介します。
ISOを高くする状況
ざらつくのであればISOは低いほうがいい、と思うかもしれませんが可能な限り低いのが望ましいです。
と言いながらも現実的に高くせざるを得ない状況というのもあります。
特に夜景・星空撮影をする人にとっては高くするしかないのです。
夜景撮影の場合はISOを高くしないと画面が真っ暗で何も映らないのです。
F値を低くすれば明るくなりますが、色々とボケて欲しい絵が撮れません。
シャッタースピードで調整しようと思っても限界があります。
そうなるとISO感度を上げるしかないのです。
F値は高く、ISO感度も高くが基本になってきます。
星空撮影の場合は周りに何もない場所で撮影することが多いので、更にISO感度を上げる人もいます。
頼れる明るさは何もなし、肉眼でもほぼ真っ暗な状態で空だけ明るいという状態で撮影するとなると、ISOを上げるのが一番です。
ただし上げすぎるとザラザラするので、注意が必要です。
ちょっと暗い写真で我慢して後から加工するか、多少のざらつきを許すか、そこがISO値の決め手になります。
ISO感度をオートにする状況
正直、なれるまではISO感度まで頭が回らないので最初のうちはオートがおすすめです。自動で変えてくれるので非常に楽です。
移動しながら撮影するスナップ撮影とか、明るさが頻繁に変わるような環境ではオートを使わないと間に合いません。
シャッターチャンスを逃すと本末転倒なので、オートにしてもしかしたらISO高めになることも考えられますが、チャンスを逃すよりはマシです。
何より、ある程度のざらつきであれば後から加工すれば何とかなる場合が殆どです。
また、撮影自体に慣れていない場合はISO感度まで触ってる余裕がないのでオートにするのも1つです。
慣れてきたらISOも自分で決められるようになりますが、慣れない場合や余裕がない時はオートが便利です。
設定でざらつきを抑える
カメラの設定で多少はざらつきを抑えることも出来ます。
ノイズ低減とかノイズ除去とか呼び方は色々とありますが、そういった設定があれば多少は抑えられます。
ただしザラつきを抑える代わりに細部の描写も失われるので、何でも抑えたり除去すればいいではなく、妥協点を探す必要があります。
これに関しては事前にテスト撮影をして確認するのがベストです。せっかくのいい写真ものっぺりしたものになったら修正する気もなくなります。
ISOを高くせざるを得ない場合の撮影時は、多少の妥協も必要ということです。
まとめ
ISO感度に関しては明るさなので、最悪の場合は後から明るさ調整すれば多少は何とか出来ます。
ただし加工には限界がありますし手間もすごいので、できるだけ撮影時に適した設定で撮影することが大事です。
ノイズも無くしすぎればのっぺりしますし、ノイズがすごいと見れたものじゃない、と見る気がなくなります。
難しいところですが、感がているうちにシャッターチャンスを逃すくらいならオートで撮るのが無難です。