Lightroom Classicで現像を進める時に1枚1枚やっていると全く終わりが見えない現像作業が続きます。
当然ながら撮影した写真を全部現像するわけではないですが、ある程度選定しても枚数自体はそれなりにあります。50枚あったとして1枚5分かかれば250分、4時間ちょっとかかります。
ですがこの5分の現像のうち、同じことを違う写真にやっていることもよくあります。これらをまとめて実行して1枚3分に減らすことができれば、それだけで250分→150分、100分(1時間40分)短縮できます。
それがクイック現像です。
クイック現像とは?
クイック現像はその名の通り「素早く現像する」事ができる機能です。Lightroom Classicで現像するとなったら色々な機能を駆使していきますが、クイック現像は一部機能を使って素早く現像します。
一部機能しか使えないので、これで現像を終えるというわけではなく「まとめて同じ処理を実行する」時に使います。これで終わるのであればそれでもいいですが、殆どは終わらないと思います。
クイック現像はライブラリの画面右側、上から2番目のところにあります(デフォルト設定)。
使える機能は以下の6つです。
・プリセット
・ホワイトバランス
・階調の調整(自動)
・露光量
・明瞭度
・自然な彩度
あくまでクイックなのであまり細かい事はできません。ライブラリの画面で複数の写真にまとめて設定できるのが魅力です。
例えば全部の写真がちょっと暗いからまとめて明るくしよう、と思ったらまとめて露光量を変えられるのです。
クイック現像のやり方
クイック現像はライブラリの画面から実行可能です。最初にクイック現像したい写真を選択します。今回は3枚だけ選んでみます。
実施内容は
3枚選んだ状態でクイック現像の項目をクリックするだけです。今回は試しに階調の調整(自動)をクリックしてみます。
↓が実施前の写真です。
↓が実施後になります。3枚とも変わっているのがわかります。特に2枚目と3枚目は変化がわかりやすいと思います。
今回は自動にしていますが2枚目はそのままでいいんじゃないか?ってくらいうまく出来ています。3枚目も明るすぎる部分はありますが、手動で最初の状態からスタートするよりは楽になりました。
これが3枚程度なら実感が湧かないかもしれませんが、50枚100枚200枚と増えていくとよくわかります。数が増えれば増えるほど、クイック現像はすごく便利な機能だと言えます。
クイック現像の取り消し
クイック現像をしてそれでOKならいいのですが、取り消したい場合もあります。100枚まとめてクイック現像して1枚だけ1からやり直したい、という場合は初期化が出来ます。
初期化したい写真を選んでクイック現像で初期化をクリックします。
今回は3枚目だけを選んで初期化してみました。
1枚目と2枚目は階調の調整で自動現像を反映したままですが、3枚目だけ暗い写真に戻りました。これで3枚目は現像が初期化された状態になります。
途中でクイック現像を適用したくない写真だけを飛ばして選択するよりも、全部まとめてクイック現像してから除外したい写真を選んで初期化するほうが楽です。
クイック現像を使いこなして少しでも作業速度を上げていきましょう。