カメラ全般に関するカテゴリーです

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ライティング

【ストロボテクニック】ストロボ1灯でシルエットを作る方法【超簡単】

ストロボ1灯だけで簡単にシルエット撮影ができる方法をご紹介します。 ソフトボックスも不要なので、ストロボを買ったばかりの人でもすぐに取り組めます。難しいと思っている人も結構いますが、1灯だけなのでものすごく簡単です。     シルエット撮影の基本 シルエット撮影はこんな写真を意味しています。   人物は暗く顔とか服装は全く見えないシルエット上になっていますが、これはこれでかっこいい1枚でもあります。 登場シーンとかでよく使われるのを見るかと思います。演出の仕方によっては面白い撮影もできますが普通に1枚撮るだけなら非常に簡単に撮影できます。 まず必要な物を用意します。   1.カメラ 2.ストロボ1灯 3.コマンダー   この3つを用意します。 コマンダーがないとシルエット撮影はできないので必ず用意しましょう。シンクロケーブルを使う方法もありますが、安全面を考えるとコマンダーが良いです。 ストロボは1灯あればいいですが、複数あるとより派手なシルエット撮影ができるので複数使うのもありです。     シルエット撮影方法 早速ですが本題です。本当に簡単なので解説もかなり短めになります。 まずストロボ1灯を被写体の後ろに配置します。上から見た図はこんな感じになります。   この状態でストロボを光らせるだけで、被写体をシルエットにすることが出来ます。   考え方としては光があるところは明るくなる=光がないところは暗くなる、というだけです。 今回は被写体に対する光はないので、被写体は暗くなります。被写体の後ろは光があるので明るくなります。 実際、明るくなっているのはストロボの光が向いている壁だけです。     ストロボの隠し方 シルエット撮影は非常に簡単ですが、ちょっとだけコツがあります。 それはストロボの隠し方です。 せっかく綺麗にシルエットが出来ているのにストロボが写り込んでしまっては意味がありません。   ストロボはあるんですが、写り込まなければいいんです。見えないところにあればいいんです。 カメラから見て見えなければいいので、ストロボ1灯だけなら被写体の人に隠してもらいます。   最も簡単なストロボの隠し方 これはしっかりとコミュニケーションを取らないと出来ない方法ですが、ストロボを足元に置く場合は足で隠します。   もし足を少しでも広げてしまうとこのようにストロボが見えてしまい、結構目立ちます。   なので両足を離さずひっつけてもらうことで、足の部分に隠せる空間を作り出せます。 ちょっと固い印象を与えるポーズにはなりますが、一番簡単にストロボを隠せる方法です。しかも中央に置けるので光もかなり安定させやすいです。 先程の写真で足を閉じるだけなので、被写体の人への指示も非常に簡単です。   それか座ってもらうというのもあります。座ってもらえば胴体で隠せるのでストロボが大きくても簡単に隠せます。 それにポージングについても色々な表現ができるので、堅苦しい感じを避けたい場合には有効です。   座って貰う場合は横向きで足を伸ばすような姿勢でもいいので、ポージングの幅がかなり広がります。   カメラに見えない角度に配置する もう1つはカメラに見えない角度に配置する方法です。なにかで隠す、ではなく普段の撮影と同じ感じの配置にします。   画面外にストロボを置く、通常の撮影と同じ配置です。光の方向からストロボの位置が特定できるように、ちょっと違和感のある光になります。 上から見たらこのようになっています。   この場合ですと被写体の人のポージングがどんな状態であってもストロボが入り込むことがありません。 画面外にあるのでストロボを隠すための配置やポーズを考える必要がなく、自由度が高くなりますがストロボ1灯だと違和感のある光になってしまいます。 ただし普通のポージングでは違和感を感じさせますが、そういう演出なんだと思わせるポージングや光の使い方をすれば解決できます。   カラーフィルターを使ってみたり、ポージングを考えることでよりかっこいい写真になります。 カラーフィルターを使っても被写体がシルエットになることは変わりないので、うまく活用して違和感のないようにしていきましょう。     白黒にするだけではシルエットにならない 今回ストロボを使ってシルエットを作り出していますが、普通に撮影して白黒にするだけではシルエットになりません。 ストロボ1灯を普通に被写体の人に向けて撮影し、白黒にするとこうなります。   写真自体は白黒ですが、被写体自体はシルエットになっていません。服装もしっかりとわかります。これだとただのモノクロ写真です。 背景が白のシルエット撮影では白と黒しかないので白黒にすればいいんじゃないか?と思う人もいますが現実はそう甘くはありません。 ただ単に白黒にするのではなく、光と影の関係をしっかりと把握しないとシルエット撮影はできません。   簡単そうに見えて何も考えずに撮影すると、シルエット撮影はできないのです。 ただ光の影の関係さえわかっていれば全く難しいことはなく簡単にかっこいい写真が撮れます。ストロボも1灯でいいのですぐに始められます。 更に三脚もライトスタンドも必要ありません。始めたばかりでまだ機材も揃っていない人でも出来る技です。   カメラとレンズとストロボがあれば出来るのでお勧めの撮影方法です。 被写体の人にストロボを向けているわけではないので、ストロボのパワー調整の練習にもなります。 人以外でも物撮りでも応用できるので、人物撮影の前に練習したい人は身近なものを使ってまずは練習してみましょう。

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ライティング

【ストロボテク】中央だけを暗くする方法

今回はちょっと変わったテクニックのご紹介です。 人物撮影とかであれば全身を明るくするものですが、今回は胴体部分だけを暗くします。   かっこいい感じの写真を撮影する時のテクニックの1つとして使える技です。 使用頻度としては多くないかもしれませんが、色を付ければこのようになります。   色を変えればまた違った雰囲気になりますし、アイデア次第で面白い撮影もできます。 今回使っているストロボは3灯です。     撮影方法 今回の撮影方法は3灯使っていますが、そのうち2灯は足元用として使っています。 上から見た図です。   胴体は真っ暗位にしたいので胴体にはストロボの光が当たらないようにしています。 1灯は顔を照らすために使っていますが、光が結構広がるのでかなり上に向けています。   天井にバウンズして全体に少しだけ明るさが加わっています。完全に真っ暗にしてしまうとわかりにくいのでちょっと光がある程度がちょうどいいです。 ですがこれだと足元が暗いままになっています。今回は胴体部分だけ暗くしたいので足元にもストロボを用意します。 その結果が最初の画像のようになります。   あとは全身が入るようにカメラの位置を調整すれば完了です。 各ストロボは写真に写らない程度の結構ギリギリな距離にあります。角度も下向きにしています。   全体を暗くするために屋内の定常光についてはオフにしています。     ストロボを直接当てない理由 ストロボを直接当てずにそれぞれ上向きにしたり下向きにしています。その理由は光の拡散とパワーです。 胴体部分だけを暗くする、となるとストロボの照射範囲をかなり限定する必要があります。直当てでもかなり難しい範囲です。 というのも、直当て+間近で当てれば範囲を狭くすることができますが近すぎると写真にストロボが入り込みます。   写真にストロボが入っているとものすごく気になりますし、このような撮影ではストロボは写さないのが基本です。 なのでギリギリまで接近して光が拡散している下部分だけを使っています。 天井に向けてストロボを当てればほとんどの光は天井に向かいますが、少しだけ下部分の光が漏れてきます。 この光を顔に当たる程度に調整して撮影することで、顔だけを明るくすることができます。 これをもっと下に向けると胴体部分も明るくなってきます。どこまで写したいかを決めて角度を調整しましょう。 天井を黒にすれば天井バウンズを抑えることもできます。   足元も同様です。足元の場合は少し厄介でかなり弱めの光が必要になります。しかし弱すぎると全く意味がありません。 なので今回は2灯用意してかなり弱めの光を左右から当てることにしました。 片方だけなら弱すぎる光でも、双方から当てればいい感じの光になります。 こちらも直接だと上側に光が拡散するので下に向けています。バウンズしますが元々が弱いのであまり広がりません。   正面から1灯だけ、というのも試してみましたがどうしても写り込んでしまうので左右から2灯にしました。 現実的な事を考えると足元も1灯で片付けたいところですが、写り込みはNGです。     縦長ソフトボックスは必須 今回使っているソフトボックスは通常の四角いタイプではなく縦長タイプのストリップライトを使っています。 四角いソフトボックスですと全体に光を当てるので普段の撮影ではいいんですが、今回はちょっと使いにくいです。 一部分だけかつスポットライトになりすぎないことを考えると、縦長タイプのちょっと小さめのものがベストでした。 スヌートも使ってみましたが、スヌートよりもソフトボックスのほうが柔らかくていい感じになりました。   ちなみに顔部分だけスヌートを使ってみるとこうなります。   ピンポイントという意味ではスヌートのほうがいいですが、イメージと少しだけ違いました。 ソフトボックスが足りないけどスヌートならある、という状況なら使えるので撮影したいイメージによって使い分けましょう。   ちなみにソフトボックスを使わない状態にするとものすごく全体が明るくなります。   天井バウンズさせている関係で光が反射して全体を明るくしていますが、パワーを落とすと今度は暗すぎて顔が見えません。 この微妙なパワーの調整がストロボ単体では難しく、ソフトボックスで調整する役割もあります。 ただ光が柔らかくなるから、ではなくパワーの調整にも一役買っているのでとても重要なのです。     最後に 胴体部分だけ暗くする、というのは普段使うことがないですが応用すれば使える技でもあります。 例えば足元だけ暗くする、とか一部分だけピンポイントで暗くする事ができるようになります。 小道具があればうまく活用して影を作り出すこともできますが、ストロボとソフトボックスだけでも可能です。   難点としては縦型ソフトボックスの数が必要になるので、相当使う場面は限定されそうな点です。 1つなら持っている人も多いと思いますが今回は3つも使っているので、何かしら手持ちの物で代用する必要がありそうです。 ですが撮影は常に手元にあるもので何とかするものですので、アイデアを振り絞って考えることも大切です。

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ライティング

【多灯ライティングの基本】ストロボは役割決めから始めよう

ストロボ多灯ライティングはコスプレ撮影では当たり前のように出てきますが、実際には結構大変です。 そもそも多灯なので2灯でいいのか3灯なのか、それとも4~5灯いるのか、もっといるのか、非常に悩みます。 数が増えれば増えるほど難易度も上がっていきますが、基本的な考え方は1灯でも10灯でも同じです。   そもそもストロボは多ければいい、というわけではなく必要だからその数を用意するものです。 無駄に多くて無駄に光ると邪魔になってしまうので、しっかりとストロボの役割を決めて必要な台数を揃えましょう。     ストロボの役割を決める 撮影のテーマが決まっていないと何も始まりませんが、テーマが決まったとして撮影をするとなったらその準備をします。 テーマが決まっているので機材を用意するわけですが、大体はストロボを用意する事が多いです。問題は何灯必要か?ということです。 1灯でいい、ということは少ないのでだいたい2~3灯をベースに考えますがテーマによってはもっと必要になります。   それこそ多い人であれば同じストロボ10灯とかもあります。持っていくのを想像するだけで気が遠くなりそうですがやる人はやります。 ですがそれだけ必要だと判断したからこそ用意しているわけで、とりあえず10灯あるわけではないです。 それぞれのストロボの役割があって、それだけの数が必要という結論に至ったということです。   一番多いのはポートレート撮影系でストロボ2灯です。   こんな感じに被写体に対して斜め向かいから左側と右側にそれぞれ用意します。人物撮影の基本となるストロボの配置です。 これがもし1灯だけになったらどうなるか?見てみましょう。 まずは左側だけです。   続いて右側だけです。   こうやってみるとそれぞれのストロボの役割が見えてきます。片方だけだと暗くなる部分が出てくるのでそこを明るくするためにもう1灯用意した、ということです。 なぜ2灯必要なのか?というのは左側(右側)だけだとこうなるから、という理由が見えてきます。 もちろん、そういったテーマで撮るなら1灯でいいんですがまずは定番の普通に明るい撮り方から、であれば2灯使います。 実際にはストロボ以外でも色々な方法はありますが、今回はストロボがテーマなのでストロボを使っていきます。   左側のストロボの役割と右側のストロボの役割はそれぞれ違っていて、一緒に光ってこそ求めている写真が撮れるわけです。   まずは撮りたい写真のテーマ・イメージを固めてストロボの役割を決めて用意しましょう。     ストロボのパワーを役割ごとに調整する 次にストロボのパワーを調整します。これも役割ごとに違ってきます。全部の光がメインとなるわけではなくメインとサブになるので、それぞれ違った設定になります。   仮に先程の配置でどちらも同じパワーにしてみます。今回はGodox TT600を想定して左側に合わせてみます。   別に悪くはないんですが右側の光の主張がちょっと強く感じます。背景もポーズも特になにもない写真である事を考えると右側の光はもうちょっと弱くていいです。暗くなる部分がない程度の明るさにします。 設定をあわせていくとこのようになります。左側と右側でそれぞれ必要なパワーは違ってきます。今回の場合だと左が1/16、右が1/32と1段階違っています。     無理に多灯ライティングを組まない ストロボの数が2~3灯あったほうがプロっぽい(見た目的な意味で)から多灯で頑張る、という人もいますが無理に多灯ライティングを組む必要はありません。 1灯で事足りるなら1灯で撮影しましょう。ストロボが多いと荷物が増えて移動が大変です。しかも使う予定もない撮影なら持っていくだけ邪魔になります。持っていくならストロボ1灯とレフ板の方がまだ使えます。   ストロボ2灯目を用意するのは2灯目にも役割があるからで、役割がないのなら用意しないのが基本です。片付けも時間かかりますしセッティングにも時間がかかります。 1灯でいいなら1灯で撮影して時間を短縮して、余裕ができた時間を違うところに回しましょう。ロケ撮影だといかに素早くライティングが組めるか、撮影できるか、移動できるかが勝負です。 そこでずっと撮影するならいいんですが、あちこち移動して撮影したい場合は多灯ライティングにすると準備が毎回大変で時間が足りません。 せっかく持ってきたから使う、ではなく不要なら使わないと決めることも大事です。   3灯あるから3灯使おうとする人もいますが、実は2灯でいいのなら2灯で撮影しましょう。壊れた時用の予備として1灯持っている、と考えてみましょう。 なので3灯持ってるが1灯は予備、撮影は2灯でするんだと決めると2灯で配置を考えるようになります。予備は予備です。     役割が決まらない時 ストロボの役割を決めたくても決まらない、よくわからない時は多々あります。頭の中ではイメージ出来ているのに実際にうまくいかないというのは常です。 そんな時は2灯だけにして、基本に戻りましょう。 最初の方で使っていた基本的なライティング、一旦あれに戻すのです。   イメージしているものにもよりますが、大体はこの配置がベースとなってくるので一旦戻して考え直すことで答えが見つかることもあります。 ひたすらあーでもないこーでもないとやっているよりは可能性が高いです。 そもそも、そのイメージしているものを撮影するのにストロボが必要なのか、という点から考えることも大事です。 ストロボを使うのはイメージしたい写真を撮るために必要だから、であって不要であれば使わなくてもいいんです。   ストロボを使わないというのも役割の1つです。役割と言うと使うことばかり考えてしまいますが、使わないというのも立派な役割です。 当日現地でイメージが思いついた場合ですと時間がないので焦ってしまいますが、まずは基本に戻って、それでも違うと思ったら1灯にしてみましょう。 その1灯がまず必要か考えて、2灯目が必要かどうかであったりどういった役割で必要になってくるのかを考えます。 必要だから多灯になるのであって、多灯ライティングで撮影しなければならない決まりはありません。   練習するときでも無理に多灯ライティングを組むのではなく、多灯ライティングが必要になるであろうイメージを作ります。 必要なければやろうと思わないので、ちょっと強引にでもこういう写真撮るならストロボ複数いるだろう、多灯ライティングじゃないと無理だろう、というのをイメージします。 思いつかなければ、最初は基本の2灯からやってみましょう。

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カメラ関連

日本刀の地鉄を綺麗に撮影する方法

日本刀の見どころの1つである、地鉄は銘がない刀の時代や刀工を特定するための重要な手がかりの1つです。 折り返し鍛錬を行うことで出来るもので、刀工の個性を見る楽しみでもあります。日本等を鑑賞する上ではぜひ見ておきたい部分でもあります。 今回はこの地鉄を綺麗に撮影する方法についてご紹介します。     そもそも地鉄とは? 地鉄(じがね)は日本刀の原材料となっている、玉鋼(たまはがね)を折り返しして鍛錬を繰り返す、折り返し鍛錬によって出来る肌模様です。 この模様にもいろいろな種類があり、刀工によって違いはありますが大体は先代と似たような肌模様が出来上がります。 そのため、この模様によってどこで作られた刀か、誰の作品かであったり流派もある程度判断出来ます。 日本刀の情報を得るためにはとても重要な存在ですが、手にとって光の角度を調整して近距離じゃないと見えてこないので展示会では非常に見えにくい部分でもあります。   よく展示会とかで瞼でルーペを挟んでみたりしている人もいますが、地鉄に関しては光の当て方と角度の問題があるので恐らく見えていないでしょう。 写真撮影が出来る展示会もありますが、それでも本体がケースに入っているので地鉄を撮影するのはマクロレンズを使っても無理でしょう。 ただし、ストロボや定常光を持ち込んで(無理だと思いますが)ライティングを組めば見えるかもしれませんが、それが許可されるのは相当稀なケースだと思います。     地鉄が見える刀と見えない刀 次に撮影前の事前知識として知っておかないといけないのが、地鉄が見える刀と見えない刀(ものすごく見えにくい)があります。 これは刀が作られた年代が関係しており、天下統一された後に作られた刀(江戸~)は物凄く見えにくいと言われています。実際に室町時代の脇差と江戸時代の脇差を持っていますが、江戸時代の脇差は地鉄が見えないです。 自分で所有しているので手にとって好きなように見れますが、頑張って刃文は見えましたが地鉄は未だにはっきりと見えていません。 室町時代の脇差は角度関係なくどこから見ても地鉄が普通に見えています。ここまでわかりやすいのは珍しいかもしれませんが、明らかに見やすさの違いはあります。   それでもプロに鑑定依頼を出すと地鉄の詳細がわかったので、見えることは見えるようです。ですが、鑑定のプロ以外が見てわかるか、と言われたら難しいです。 ですが地鉄が見えにくい、見えない、となってもストロボの当て方1つで見えるようになることもあります。 肉眼で見えているものと写真が同じとは限りませんし、写真を撮っている人ならよく分かると思いますが写真で見ると見え方も変わってくるものです。 ストロボを当てればイメージを変えられる、それを利用して肉眼で見えない部分を見えるようにします。     地鉄の撮影方法のポイント 今回はストロボ1灯だけにします。地鉄が見えて撮影できるところまでが今回のテーマなので地鉄にフォーカスして撮影します。 手に持って確認出来る場合はマクロレンズが非常に有効です。展示ケースの中だとまずケースに反射される可能性もありますが、ケース外ならその点は問題なしです。 今回使っている機材はこちらです。   カメラ本体:Lumix G9(Panasonic マイクロフォーサーズマウント) レンズ:Leica 45mm マクロレンズ(マイクロフォーサーズ) ストロボ:Godox TT600   ソフトボックス類なし、ストロボ直当てでいきます。刀全体を写したりすることを考えれば使ったほうがいいですが、地鉄とか刃文なら直当てのほうがやりやすいです。 かなり接近しないと地鉄自体が見えないのでマクロレンズで接近して撮影します。 ※クリックして拡大推奨   この刀の地鉄は板目流れて刃寄りに柾がかると表現されます。呪文のような表現方法ですが、木材の板を思わせるような模様をしつつも刃の縁の部分に縦縞模様が入っている、ということを意味します。 ちなみにこれはストロボ1灯でかなり接近して撮影しています。体勢的に座ったままファインダー覗くのが無理なくらい接近してます。 江戸時代初期の刀ではありますが、肉眼でこれが見えているかと言われると微妙です。見えないことはないですが今より視力が落ちたら多分無理です。   ちょっと暗めの写真も用意しました。画像の右下部分、木の年輪っぽいところも見えたりしています。 こういったところを見せるようにすると、木目であることがより伝わりやすくなります。 ストロボの設定ですが、明るさはF値とISO感度次第なところもありますが大事なのが照射角度です。 今回は地鉄さえ撮影できればいいので、広い範囲ではなく狭い範囲を撮影したいわけです。物凄く接近してそこだけ撮影できればいい、となるとTT600なら200mmとかなり狭くします。 あとはストロボとの距離であったり配置によってパワーを調整して、シャッターを切るだけです。 今回はISO100~200、F6.3とF2.8で撮影しています。   部屋の電気は付いていますが設定自体をストロボが光らなければ何も映らないようにしていますので、部屋の電気の影響は受けていません。 RAW現像もしていない、jpg撮って出しになります。     刀置きは必須 実際に刀を持ったことがある人は少ないと思います。時代劇とかで機敏に動いて敵を斬っていくシーンとかありますが、刀は結構重いです。 脇差だから軽い、とかではなく普通に40cm程度ある刀を5分間持ち続けることですら結構大変です。 撮影する時には必ず刀置きを用意しましょう。刀置きにおかずに撮影できるのは本当に数枚程度ですし、万が一のことがあれば大怪我に繋がります。   いわゆるなまくら刀がありますが、なまくら刀でも包丁よりはマシ、と言われているくらいです。 包丁よりはマシ=包丁よりまだ切れ味がいい、ですのでそれ以上のものになってくるとまだ斬れる可能性もあると考えたほうがいいです。 刀置きは何かで代用するのではなく、ちゃんと刀置きとして売られているものを買うことをおすすめします。 大体は分解できるので使わない時は分解してしまっておきましょう。   以上となります。刀の撮影は簡単ではないですし地鉄は接近しないと見えないので難しいところでもありますが、日本刀の見どころの1つです。 練習して撮影できるようになりましょう。

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カメラ関連

set.a.light 3Dを使ってみた

set.a.light 3Dという海外製のライティングの勉強に使えそうなソフトがあったので試してみました。 人物撮影のシミュレーションが出来るソフトで、大型ライトからストロボまで幅広く揃えられていて角度やスタンドの高さも調整出来て光の当たり方とかを確認出来ます。     体験版を導入してみた とりあえずまずは動作するのか、どういったソフトなのかを確認するために体験版を導入しました。 体験版といっても基本機能は全部使えるようで、画像に文字が入っていたり使用可能日数が限定されている程度の制限でした。 なので基本的な操作は体験版のうちに出来るわけです。   というわけで体験版を入れて色々と試した結果、凄い気に入って翌朝には買ってました。 ライティング組んでこんな感じで出力できるソフト、あったらいいなと思ってました。 実際にライティングを組んでテスト撮影したものがこちらです。   結構リアルですが、これがソフトを使って出力したデータなので実際にカメラを使って撮影したデータではありません。 ストロボ置いたり大型ライト置いたりソフトボックス付けてみたり、とかも簡単に出来ました。 実際に同じようにあれこれ試行錯誤しながら決めていくと間違いなく時間かかりますが、それが数分で完了します。 スタンドをたたむ必要もなく、ソフトボックスも1クリックで変更できるので本当に早いです。   バックシートを用意したりカラーフィルター付けてみたりすることも出来るので本当に面白いです。 ちなみにこの写真はストロボ4灯使っています。 そしてライティングを上から見た図、各ストロボの設定とカメラの設定も簡単に出力できます。   これが上から見た図、撮影した写真、スタジオの様子の3枚セットです。   実際にはバックシートとか色々と設置できるので、色々なシチュエーションで撮影練習ができます。 特に外出自粛の影響で撮影ができなくなってしまっている状況では、こういった空間での撮影練習はなかなか出来ません。 被写体になってくれる人も場所も必要になりますが、このソフトを使えばいつでもどこでもシミュレーションができます。     良かった点と微妙な点 良かった点 良かった点としてはライティングの勉強にもってこいなところです。 実際に機材を買うときの参考になりますし、実際に買ったとしてどんな風に使えばいいのか事前にシミュレーション出来るので非常に便利です。 あとストロボの設定値とかも全部記録できる点が大きいです。   どんなライティングにしていたか、というのは撮影できるんですが毎回ストロボの設定値までは覚えていませんし記録を忘れてしまいます。 撮影する→ストロボの設定やライティングを変えて撮影する→納得いくまで繰り返す→納得いくのが撮れたら全体を撮る(これすら忘れることも多い)、なので実際に記録しようと思ったら結構な労力です。 事前にこのソフトを使ってライティングを組んでおけば実際に撮影する時に体力を温存出来ます。 実際に撮影する時には微調整が必要ですが、記録するものが減るのは非常に助かります。   椅子とかベッドとかも配置できますし、モデルの複数人設置やポージングも変更できます。 撮影前にこんな感じで撮影したい、というイメージを伝えるのにちょうどいい写真がない時にも便利です。 カメラマン向けにライティングのイメージ図として提出するのにも使えます。 光の当たり方とかもリアルタイムで変わっていくので、設置したりパワーを変えた段階ですぐに反映されます。 なので毎回シャッター押して確認ではないので、その点は非常に楽です。 ソフトボックも種類が豊富ですし大きさも違うものが用意されているので、手持ちのものと合わせたり違うサイズと比較してみることが出来るのは大きいです。 まだソフトボックスを買う前の人であれば、サイズ決めの参考にもなります。   ライト複数設置した時に、どのライトがどの部分を照らしているかであったり1灯だけにしたらどうなるか?というのが見やすいのも良い点です。 4灯あったら3灯消して1灯だけ残す、ではなく残したい1灯だけ選んで他は一括で切れる機能があるのですごく助かります。 なにげにあちこちに配置してたりすると、このライトが何の役割をしているか?がわからなくなってくる時があります。   そして個人的に最大の良かった点がコミュニティの存在です。 他の人が作った作品が共有されており、データのダウンロードが出来ます。 これ、どういうライティングしてるんだろう?っていうのがスタジオデータ丸ごと公開されているので仕組みが勉強出来ます。   ライティングの勉強は解説動画とかを見たり本人から説明を受けるのも1つではありますが、自分で触って確認出来るのは非常に大きいです。 普通にいいな、と思えるものからどうやったらこんな感じになるのか、と驚くものもあったりします。 見ているだけでも面白いものですが、自分でそのデータを触れるのは今までにない体験です。   こういった縦構図の写真も撮れますし、モデルも髪型や髪の毛の色、服のパターンも色々と用意されていてバリエーションが豊富です。 なんとなくですが、キッチンと合わせて撮影してみると様になっているような気もします。 背景にキッチンを設置しただけでもいい感じにライティングが組めて撮影できます。     微妙な点 残念な点としては、まず日本語版がないことです。 英語かドイツ語という究極の2択です。   ソフトの各項目は英語、マニュアルは英語、チュートリアルも英語なので英語アレルギーの人は要注意です。 むしろドイツ語で頑張るというのも1つですが、個人的には直感で触れて一部翻訳出来たらいいので英語版で頑張ってます。   あとは被写界深度が弱いです。 例えばF1.2で腕を前に出して顔にピントを合わせて撮影した場合、前に出した腕は本来であればボケます。 ですがモデルを1つのオブジェクトとして認識しているのか、ぼけてくれません。   代わりに背景に設置した家具(オブジェクト)はボケているので、一応被写界深度は機能していることがわかります。 ただ実際に撮影した時に被写体がどんなポーズをしても、F1.2で顔にピント合わせて全体がくっきり写ることはないので、その点はとても残念です。 今後のアップデートで変わっていくかもしれませんが、2020年5月に導入した時にはこの状態でした。 コスプレ撮影では割とよくある構図なんですが、ポートレート撮影や海外ではあまり馴染みのない構図の可能性もあります。   ただ個人的にはその辺りも出来てたら良かったのに、とは思っています。 他の人の作品を見てもそういった撮り方をしているのがないので、もしかしたらコスプレ撮影くらいでしか使われないのかもしれません。   ポージングも指1本1本を制御する機能はありませんでした。 親指とその他、みたいな感じで大雑把に動かせますが人差し指だけ前に、とかものすごい細かいことは出来ませんでした。 ライティング関連のソフトなので、そこまで力を入れていないってのもあります。     総合評価 総合評価としては今までにない素晴らしいソフトです。 日本語化して欲しいとか被写界深度の問題とか気になる点があると言えばありますが、それは他のソフトも同じことです。 100%求めるソフトなんて自分で作るしかないので、それを考えたら今後のアップデートに期待という感じです。   自分の持っていない機材もお試しで使えると思ったら本当にお得です。 カスタマイズも出来るので、持っている機材に限りなく近いものを作って比較してみるのも1つです。 実際にgodoxのTT600もどきを作ってみて他のライトと比べてみましたが、たしかに光量が圧倒的に違いました。 これだけのことをやろうと思ったらTT600では厳しいな、というのもわかってきました。   かといって大型機材を毎回運んで撮影に挑む、というのはもっと非現実的なので落とし所を見つける大事さもあります。 マニュアルが英語なので勘違いしてるところもあったり理解しきれていない点もありますが、それでも優秀なソフトだと思います。  

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カメラ関連

スヌートを使ったかっこいい背景の作り方

カメラの撮影機材は色々とありますが、今回はスヌートを使ってかっこいい背景を作ります。   スヌートを持っている人自体少ないかもしれませんが、結構簡単に出来るのでぜひお試し下さい。 応用すればクラブとかスポットライトを複数使った感じとかも出来ますのでアイデア次第です。   準備編 用意するもの まずは今回使う物一覧です。 ・カメラ ・レンズ ・ストロボ(2灯以上) ・スヌート(今回の主役) ライトスタンド・三脚は必要に応じて用意しましょう。いつも準備するのが面倒で、左手にストロボ、右手にカメラで撮影しています。   撮影準備 今回重要になってくるのがスヌートをつけたストロボの位置です。 まずスヌートはストロボ2灯あるうちの1灯に取り付けます。 スヌート付きが背景のスポットライト風にするためのもので、もう1灯は普通に被写体用です。   スヌート付きを被写体の斜め後ろに設置します。 被写体に被らないよう注意しつつ壁に向けます。このストロボは被写体への影響を出来るだけ0にするように調整します。   もう1灯は普通に被写体用として使います。 これらを組み合わせた図がこちらです。   この状態で被写体なし、ストロボBなしで撮影した場合を先に確認しておきます。 スヌート付きのストロボAだけで撮影したものがこちらです。   被写体がいないので背景だけですが、いい感じに円形が出来上がっています。 カラーフィルターを入れれば色違いが作れますが、今回は普通にカラー無しで撮ってみます。 これでストロボの配置は完了です。     撮影開始 それでは被写体を入れての本番です。 今回の撮影で一番苦労するのがスヌート付きストロボの位置なので、それ以外は特に難しいことはありません。 スヌート付きの位置は先程確認済みなので、それに合わせて被写体の場所を決めます。   先程の図のような配置にしてシャッターを押すだけでこんな写真になります。   スヌートの光もちょっと影響するような位置に置いて、ストロボBなしにするとこうなります。 スヌート付きのストロボの光が漏れてちょっとだけ左側に光が当たっているので、左側だけがちょっとだけ明るいです。 捉え方によってはホラーチックですが、これはこれでありだと思います。   質感と雰囲気を出したいならストロボ1灯で、もっとはっきりと明るくしたいのであればストロボ2灯にします。 人物撮影で応用する場合は3~4灯欲しいところです。 背景に更にバリエーションを追加する場合はスヌートがもう1つ必要になってくるので、4~5灯のちょっとした大型撮影になります。   ちなみにストロボBは片手で持ってます。 カメラも片手持ちですが、三脚やライトスタンドが立てられる余裕があれば使ったほうがいいです。 悲しいことに、色々な物が置いてある関係でスペースの確保が限界だったので片手持ちにしました。     最後にカメラとストロボの設定を公開 最後にカメラの設定です。 あくまで参考値なので、絶対これじゃないとだめだということはありません。   カメラ:Lumix G8 レンズ:Leica 25mm F1.4 F:7.1 SS:1/200 ISO:100   ストロボA(スヌート付き) 1/4 200mm ストロボB 1/64 20mm   距離が距離なので、ストロボBは弱めで問題なかったのでかなり弱めてます。 逆にストロボAは写真のような感じを出そうと思ったらパワーが必要だったので、強めました。   今回はストロボの直当てにしました。 スペースの関係もありますが、下手に何かしら使うと全体に光がいきすぎてしまって範囲が広くなりすぎるので狭くする目的もあります。 かといってスヌートをもう1つ使うと顔しか出てこない、とか本当にホラーな写真になります。   スヌートは折りたためないタイプを使っているので荷物としてはかさばりますが、こういった撮影をする時には必須です。

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カメラ関連

【カビ対策】カメラ・レンズの保管方法

カメラやレンズを買った時の最初の悩み、それが保管方法です。高価な機材だからこそちゃんとした方法で保管したい、と考えるのが自然です。 ですが間違った方法で保管している人が意外と多いです。保管方法を間違えるとカメラやレンズは使い物にならなくなります。 保管方法をしっかりと学びましょう。 カメラやレンズは湿気に弱い まず基礎知識として覚えておきたいのが、カメラやレンズは湿気に弱いです。 つまり湿気の多い場所に置くとカビが生えたり曇ったりします。

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カメラ関連

ISO感度の決め方

カメラの基本設定の1つである、ISO感度についてです。 ISO感度は頻繁に変えることがなく、一度設定したらその現場はそのISO感度のままで撮影することが多いです。 今回はそのISO感度の決め方についてです。   ISO感度で変わるもの ISO感度は他の設定と比べてわかりやすく、明るさだけが変わります。 明るくしたいならISO感度の値を高くして、逆に暗くしたいなら低くすればいい、というだけです。 ただし、注意するべきは上げすぎるとざらざらした画質になるので、上限を決めておく必要はあります。   この上限については人によって全く違います。一般的には1600~3200あたりが上限にする人が多いですが、800まで、400まで、という人もいます。 カメラ次第で変わってくる部分でもあるので、難しいところでもあります。 どの程度まで上げたらざらつくのか、というのもカメラ次第です。   一番良いのは自分の使っているカメラで、自分の中での上限を決めておくことです。 ひたすら撮影して、色々と比較してみるしかないですが結構重要です。 逆を言えば明るさに影響しているので、ストロボやライトを使って明るさを補うことができれば、ISOは低めに出来ます。   ISOは基本的には低めにする ISO感度は低めにして撮影する人が多いです。 各種機材が揃っていない時や撮影対象となる人の人数が多すぎる場合には上げて撮影しますが、基本はISOは最低値からスタートします。   最低値は大体のカメラは100ですが、最新のカメラだと50や10もあるそうです。 さすがにそこまで下げる必要はないかと思いますが、100~200は最低値として欲しいところです。   ISOを低くする理由としては、高くするとざらつく理由以外にストロボと呼ばれるシャッターを切った瞬間に光る機材を使うことが多いからです。 撮影現場に行くとカメラマンは使うかどうかは別として、大体持ってます。   ストロボのおかげで被写体を明るくすることができるので、ISO感度が高いと真っ白な写真が出来上がります。 更に背景をぼかしたいのでF値を低めにしている場合はISO100でも明るすぎる場合もあるほどです。 真夏の昼間の屋外とかISO100でもほぼ真っ白になることがあるくらいです。   その時はNDフィルターと呼ばれる物を使います。これを使うとF値を低いままでも暗めの写真が撮れます。 NDフィルターについては別記事でご紹介します。   ISOを高くする状況 ざらつくのであればISOは低いほうがいい、と思うかもしれませんが可能な限り低いのが望ましいです。 と言いながらも現実的に高くせざるを得ない状況というのもあります。 特に夜景・星空撮影をする人にとっては高くするしかないのです。   夜景撮影の場合はISOを高くしないと画面が真っ暗で何も映らないのです。 F値を低くすれば明るくなりますが、色々とボケて欲しい絵が撮れません。 シャッタースピードで調整しようと思っても限界があります。   そうなるとISO感度を上げるしかないのです。 F値は高く、ISO感度も高くが基本になってきます。 星空撮影の場合は周りに何もない場所で撮影することが多いので、更にISO感度を上げる人もいます。   頼れる明るさは何もなし、肉眼でもほぼ真っ暗な状態で空だけ明るいという状態で撮影するとなると、ISOを上げるのが一番です。   ただし上げすぎるとザラザラするので、注意が必要です。 ちょっと暗い写真で我慢して後から加工するか、多少のざらつきを許すか、そこがISO値の決め手になります。   ISO感度をオートにする状況 正直、なれるまではISO感度まで頭が回らないので最初のうちはオートがおすすめです。自動で変えてくれるので非常に楽です。 移動しながら撮影するスナップ撮影とか、明るさが頻繁に変わるような環境ではオートを使わないと間に合いません。   シャッターチャンスを逃すと本末転倒なので、オートにしてもしかしたらISO高めになることも考えられますが、チャンスを逃すよりはマシです。 何より、ある程度のざらつきであれば後から加工すれば何とかなる場合が殆どです。   また、撮影自体に慣れていない場合はISO感度まで触ってる余裕がないのでオートにするのも1つです。 慣れてきたらISOも自分で決められるようになりますが、慣れない場合や余裕がない時はオートが便利です。   設定でざらつきを抑える カメラの設定で多少はざらつきを抑えることも出来ます。 ノイズ低減とかノイズ除去とか呼び方は色々とありますが、そういった設定があれば多少は抑えられます。 ただしザラつきを抑える代わりに細部の描写も失われるので、何でも抑えたり除去すればいいではなく、妥協点を探す必要があります。   これに関しては事前にテスト撮影をして確認するのがベストです。せっかくのいい写真ものっぺりしたものになったら修正する気もなくなります。   ISOを高くせざるを得ない場合の撮影時は、多少の妥協も必要ということです。   まとめ ISO感度に関しては明るさなので、最悪の場合は後から明るさ調整すれば多少は何とか出来ます。 ただし加工には限界がありますし手間もすごいので、できるだけ撮影時に適した設定で撮影することが大事です。   ノイズも無くしすぎればのっぺりしますし、ノイズがすごいと見れたものじゃない、と見る気がなくなります。 難しいところですが、感がているうちにシャッターチャンスを逃すくらいならオートで撮るのが無難です。

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カメラ関連

Luminar4でホワイトバランスの設定方法

ホワイトバランスを設定しよう!   今回はAI搭載で話題のLuminar 4を使ったホワイトバランスの設定方法です。 Luminar 4に限らずホワイトバランスの設定はどんなRAW現像ソフトでも標準でついてますし、残念ながら今回はAIは関係ないです。   ホワイトバランスは基本中の基本ですので、抑えておきましょう。     Luminar 4のホワイトバランスの場所 「ライト」という名前の項目をクリックすると出てきます。 確かに明るさとか設定するところはありますが、その上にホワイトバランスの設定があります。   ホワイトバランス、と堂々と表に出てきていないのでどこ?ってなりがちですがライトの項目です。 一番触る部分もあるので覚えておきましょう。   ホワイトバランスの設定項目はたったの2つ、色温度と色合いだけです。     色温度を調整しよう 色温度を調整してみましょう。今回使う写真はこちらです。 RAWファイルを読み込んだだけで何もしていない写真です。 別に色味としては変なところはないのでこれでいいと言えばいいのですが、もうちょっといい感じにしてみましょう。   色温度は寒色と暖色に分かれており、スライダーで調整します。 今回は色温度の勉強も兼ねて、あえてやらない「極端な設定」をやっていきましょう。 まずは寒色(2000K)です。   特殊なライトを当てて何かの検査をしているような感じになりました。 寒色は読んで字の如く「寒い色」なので、青色系になります。 ちょっとだけ動かせば「寒そうな」色合いになるので、冬っぽい寒い雰囲気になります。   これが色温度だけを変えた写真です。 2000というのが現状設定できる一番低い数字です。   逆に一番高い数字、暖色(25000K)にしてみましょう。   今度は25000、正直聞いたことがないホワイトバランスの数字です。 写真が写真なので夏~秋にかけての夕方くらいの時間帯、みたいな感じになっています。 普段は使うことがない数字ではありますが、意外とこうやって見ると使い道があるかもしれません。   ただこれは極端な設定なので手動でいい感じの設定に変えておきます。 ホワイトバランスだけいい感じに設定してみました。 撮影前に設定しているのでちょっと下げた程度でほぼ同じなので見た目上では変化はありません。 こうやって手動で変えることも可能ですが、スポイトツールを使うことも可能です。     スポイトを使って調整してみよう スポイトツールは色選択をするときによく使われますが、ホワイトバランスの設定でも出来ます。 スポイトツールで写真の中から「白い部分」を選んで、クリックするだけです。   これだけで修正が可能です。 実際に色温度が7000の写真からスポイトツールでどれだけ変わるのかを見てみましょう。 まずは色温度7000の写真です。   こちらがスポイトツールで設定した写真です。   色温度は4192に設定されました。 ちょっとずれたら4200とか4300とかずれていくので、クリックする場所を変えて調整しましょう。   スポイトは何を基準とするかを選ぶので、白以外を選ぶとすごい色になります。 それをうまく利用して綺麗な写真を撮ることも出来ますが、今回は普通に白に近い場所を選びましょう。   スポイトが使えるのは基準となる「白」が写真の中にある場合のみです。 白やグレーのような色合いが全くないような環境では使えないので、普通に手動で設定しましょう。     色合いを設定してみよう 次は色合いの設定です。 色合いは色温度の下にある項目で、両端が緑とマゼンタという結構変わった項目です。   しかし実際には結構複雑な項目で、色温度次第で全く違う色味を作り出すことが出来ます。 普通に良い感じにした写真を元に変えてみると、そのまま緑になったりマゼンタになったりします。   ホワイトバランスがこの状態だとゲージの見た目通りの色合いになりますが、ホワイトバランスを変えていると色合いも変わります。 試しに先程の2000Kでやってみます。   緑とマゼンタになるはずだったものが違う色合いになりました。 今の色味に緑とマゼンタの色味を加えているのが色合いの設定ですので、今の青い状態に足した場合の色になっています。 なので白に足したらそのまま緑かマゼンタが反映されるわけです。   色温度次第で色々と色味が変わってくるので面白い設定ではあります。 その反面、どういった色味になるのかってのが読めないと色味が変になってしまうので最初は色温度だけ設定するのでも十分です。 色温度だけでは変えられない、ちょっと物足りない、というときに加算する感じです。   ただ個人的には色合いまで設定したことはないので、ポートレート系では使うことはほぼないと思われます。     ホワイトバランスの設定は差杖段階でも可能 ホワイトバランスについてご紹介しましたが、RAW現像時にホワイトバランスの設定をするのは必須ではありません。 カメラ側でも普通にできる設定なので、カメラ側で設定してそれで納得いくものであればそれでOKです。 ホワイトバランスの設定を忘れた、間違えた、ちょっと修正したいときにするものであり撮影段階で準備することも可能なのです。   撮影段階で準備できれば、後からの作業がちょっと減るのでRAW現像が楽になります。 特に現場で人に見せる必要がある場合はRAW現像している暇すらありません。 撮影時に設定することを覚えると撮影→速報用として一部即納品、というのも可能です。   特に被写体の人に撮影したデータを見せることを考えると、出来れば撮影段階で設定しておきたいものです。 RAW現像でのホワイトバランスはあくまで「補正」であり、RAW現像でしか出来ないというわけではないのです。     最後に 最後に今までの写真の比較をしてみましょう。 まずは何もしていない写真とホワイトバランスをいい感じにした写真です。   バーを左右に動かすことで違いを見れます。 左が何もしていない写真、右がいい感じにした写真です。 もともと設定していた関係で大きな差はないのでこのレベルであれば好みの問題です。   ただ、もし設定を間違えて青色っぽい感じで撮ってしまったとしたらここまでの変化があります。   色温度を2000Kまで下げることはないでしょうが、わかりやすく極端な設定にしています。 左が2000K、右が先程と同じいい感じにしたものです。 ホワイトバランスの設定を間違えたとしても、ここまで挽回できるので落ち込む必要はありません。   とはいえ基本的には撮影段階で出来ることは終わらせておくのが良いです。

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初めてでも綺麗に撮影するためのコツ

カメラを買って初めて撮影をする、となると実は結構緊張します。 ちゃんと撮れるのか、真っ白な写真とか真っ暗な写真にならないか、変な写真にならないかと心配事はたくさんあります。   ただあれこれ考えても仕方がないので、最初のうちは基本のコツだけ抑えてそれ以外のことは慣れてから考えるようにしましょう。 今回は初めての撮影でも綺麗に撮るためのコツをご紹介します。   撮影の経験無し、機材も揃ってなくてカメラ1台、レンズ1個、ストロボなし、三脚は持ってるけど使ったことがない程度のレベルで考えます。   とにかく開放(F値低め)で撮る 最初のうちは何もかもが初めてで頭が回らないものです。 F値だのシャッタースピードだのISO感度だのホワイトバランスだの考える余裕がないわけです。   そんな状態で撮影しても良い写真が撮れません。 なのでとりあえず1つ、考えなくても良いようにします。   迷ったらF値低め、開放で撮ります。   とりあえずF値は開放固定、余裕が出てくるまでは考えないようにしましょう。 慣れてくるとわかりますが、F値は簡単そうに見えてものすごい複雑です。なので最初のうちは考えずとりあえず開放です。   開放で撮る理由としては、F値が低ければ背景がボケます。 最初は背景が綺麗にボケるとそれだけでテンション上がるので、まずは「自分でもこんな写真が撮れる!」という自信を持ちましょう。   最初のレンズは標準ズームレンズが多く、F4~F5.6が多いのでF値が低すぎて真っ白になる確率は低いです。   とにかく最初は「普通に綺麗な写真を撮る」事に集中しましょう。 ブレてない、白飛びしてない、真っ暗じゃない、背景が綺麗にボケている写真、これを目指しましょう。     ISO感度もほぼ固定(又はオート)にする 次にISO感度をほぼ固定します。 ほぼ固定、というのは屋外で晴天であればISO100とかISO50でも十分な明るさが確保できるので、考える必要がありません。 上げたら逆に明るすぎて白飛びします。   屋内でも頻繁に電気をつけたり消したり、明るさがすごいはっきり分かれるような場所を行き来することがなければ固定で大丈夫です。   むしろその環境ならISO感度はオートにしましょう。 初めての撮影で考えて頭抱えるポイントではないです。   注意するべきこととしては、ISO感度がオートの場合に高くなりすぎてザラつきが出ることがあります。 その点だけ注意して撮影していけば、F値は低いので明るさはそれなりに稼げてるのでだいぶ楽になります。   これで考えるべきポイントが2つ減りました。 F値は開放 ISO感度は最低値で固定するかオートにする   これらの設定は家でも出来ますので、事前に準備しておきましょう。     シャッタースピードは頑張って設定する シャッタースピードは頑張って設定します。 というのも、初めての撮影で注意しないといけないのがシャッタースピードです。   設定を間違えたら真っ暗になるわ、真っ白になるわ、撮れたと思ったらブレてるわ、と何かと苦戦します。 特にシャッタースピードは自分自身の手ブレだけではなく、被写体の動き次第ってところもあります。   被写体の動きがなければ自分の手ブレだけ気にすればいいのですが、相手が人である以上難しい話です。 ある程度の動きはある、という前提で考えたほうが良いです。   とりあえず目安として、1/200からスタートします。 1/160とかでもいいですが、まず自分が絶対に手ブレしない早さにします。   普通に手持ちで1/200とかであればブレることはないはずなので、あとは明るさとか被写体の動きの有無とかで微調整します。   シャッタースピードを調整する時のコツとして、あまり大きく動かしすぎないことです。 ダイヤルをグリグリ動かしたくなりますが、ゆっくり合わせましょう。 一気に動かすと今の数字と先程の数字の違いがわからなくなります。   最初はブレないで撮れるシャッタースピードを把握しましょう。 手ブレ補正の有無とかも関わってくるので、こればかりは経験しかありません。 シャッタースピードさえ抑えることができればブレブレ写真は回避できます。   そしてシャッタースピードに集中するために他の設定を固定化しました。 慣れてきたらF値とか触るようにするといいですが、最初の撮影では考えずにいきましょう。     ホワイトバランスはオートで良い ホワイトバランスは正直、オートでいいです。 最初のうちに考えるべきことではないですし、後から変えられます。   カメラにもよるかもしれませんが、AWBというのがいわゆるオートモードです。   手ブレした写真とか真っ暗とか真っ白な写真の方が修正不可なので、まずはそういった写真を避けるようにします。   ちなみにホワイトバランスは色味が変わります。 青色になったり、普通に今見えているような色味になったり、オレンジ色になったりと変えることが出来ます。   ちょっとした色味の違いでガラッと雰囲気が変わるので覚えると楽しいですが、RAW現像を覚えたら後から何とかなります。 なので、最初はオートで撮りましょう。   ホワイトバランスはこだわりだすと慣れていたとしても本当に凄い時間がかかるので、3つの設定をしっかり覚えてからの次のステップです。   あとからRAW現像という方法で修正もできますが、撮影より先にRAW現像を覚える事はほぼないのでだいぶ後の話です。   構図はあまり意識せず被写体を中央に置く 構図も実は色々とありますが、こだわりだすと本当にシャッターが押せなくなるのでこれもまずは基本の形だけ覚えます。 ものすごい簡単なのは「被写体を中央に置く」ことです。   とにかく綺麗に写真のど真ん中に入ってくるようにします。 すると背景が綺麗にボケて被写体が写真の中央にいる、結構良い写真が最初の撮影でも撮れるようになります。   被写体が左側とか右側とかにいるような写真は後々考えるようにします。 やってみたい、という気持ちも出てきますがそこは我慢してまずは「中央」に配置することに集中します。   ちょっと斜めにしてみたりとか色々とやってみたいことも出てきますが、出来るだけ真っ直ぐにして中央に被写体を置いて撮影することに慣れましょう。   慣れてきたら左に置いたり、右に置いたりしてみましょう。   最初の撮影では構図まで考えていると本当にシャッターが押せないので、とにかく写真を撮ります。 あとで撮った写真を見返して、次はこうしようとか考えて実践していきましょう。     まとめ まとめです。 ・F値は開放固定 ・ISO感度も固定、迷ったらオート ・シャッタースピードは頑張って設定する(重要) ・構図は被写体を中央に置く   カメラはとにかく場数を踏むことが一番です。近所の公園で花を撮ってもいいですし動物を撮るのもありです。 雨が降ってたら室内で練習も出来ます。 雨撮影も体験したくなると思いますが、機材の保護が必要なので最初のうちはやめておきましょう。   家にあるペットボトルでも薬の瓶でも綿棒でも何でも被写体に出来ます。 撮影技術の向上は練習あるのみです。

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