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カメラ関連

コスプレ撮影でのレンズの選び方

コスプレ撮影で使うレンズと選び方についてです。 これからコスプレ撮影をしようと思っている人、現在コスプレイヤーでカメラ・レンズを買おうと思っている人の参考になればと思います。 ある程度レンズが揃っている人向けではなく、これからレンズを揃えていこうかな、という人向けです。   自分のカメラで使えるレンズを確認する まず最初に確認必須なのが自分のカメラで使えるレンズのマウントです。 マウントは簡単に言えば「型」です。 差込口と合うかどうかをしっかりと見ておく必要があります。   カメラに限らず差込口が違うから使えない、というのはよく聞きます。 お店でも買う前に確認を!と大きく書いてあるほどよくある間違いです。   幸い、レンズの場合はアダプターを使えば何とかなるパターンもありますがオートフォーカスが使えなくなったりすることがあるので、出来ればそのまま取り付けたいです。   レンズのマウントはカメラの機種によって違ったり、メーカーによって違ったりします。 最近のは同じメーカーであれば使い回せるのが多いですが、たまに違ったりするのでしっかり確認しておきましょう。   ちなみによく使っているPanasonic Lumix G9は「マイクロ・フォーサーズ」というマウントなので、マイクロフォーサーズのレンズ、で探しています。 まずはこれが必須条件です。   F値が低いレンズを探す コスプレイヤーの人の写真で多いのが背景を大きくぼかした写真です。 被写体はくっきりとしているのに背景はすごい綺麗にボケている写真、非常に多いです。 あんな感じの写真を撮るためにはF値の低いレンズが必要です。   F値は絞りとも呼ばれており、商品名の表記としてはF2とかF1.8とかF+数字で表現されることが多いです。 低ければ低いほどよくボケますが、値段もそれに比例して高くなっていくので程よいところで決めましょう。   手持ちではF1.2のレンズが一番低いですがF0.95とかも存在します。 一般的にはF2~F2.8あたりが最低値なレンズも多く、F1を切るレンズはF値が低すぎて逆に扱いづらいです。   F2~F2.8が最低値のレンズが多い理由はズームレンズの最低値がそのくらいだからです。 ズームレンズはその名の通り、ズームできるので非常に便利で使い勝手が良いです。   F2を切るようになると単焦点レンズばかりになるので、ズームできず自分が動くしかないので慣れが必要です。   オートフォーカスありを選ぶ 今の時代、オートフォーカスがないレンズがあるのかと思われるかもしれませんが普通にあります。 その代わり、オートフォーカスがない上に海外メーカーの非純正品ということで、結構安く手に入るのです。   オートフォーカスがない状態でも撮影できますが、ピントを自分で調整するのでかなりの慣れが必要です。 オートフォーカス有りだとシャッター半押しでピントが自動で合うので非常に楽です。   もちろんオートフォーカスを切って手動でピントを合わせることも出来るので、有りのほうが断然良いです。 オートフォーカス機能が付いてるのは大体純正品なので、値段も数万円~数十万円レベルが当たり前です。   フルサイズの一眼レフだとレンズ単体で10万円超えるなんてのは日常です。7万円で安い、と言えるくらいです。 オートフォーカスなし、非純正品だと同等クラスでも半値くらいで買えたりします。 安い代わりに何かを削っているので、そこは覚悟しておきましょう。     手ブレ補正の有無を確認する カメラ本体に手ブレ補正が付いてるパターンもありますが、レンズにも付いてることがあります。 エントリーモデルと呼ばれる小型タイプであれば、カメラも軽いので手ブレしにくいですが中級クラスからになると結構重くなってきます。   重くなればなるほど三脚が欲しいところですが、機動力が落ちるので出来れば自分の足で踏ん張りたいところです。 そうなると手ブレ補正があるとかなり楽になります。 被写体は動いていないのに自分が震えてるせいでブレる、というのは避けられます。   手ブレ補正の有無は商品説明に書いてあるのでしっかりと確認しておきましょう。 一番わかり易いのはレンズに手ブレ補正のスイッチが付いてるパターンです。側面にON/OFFスイッチが付いています。   切ることは殆どないと思うのでONのままで撮影しています。あえてずらしたい場合は切りますがかなりのレアパターンです。     焦点距離を決めておく 焦点距離はレンズの○○mmと書いてある部分のことです。 50mmとか85mmとか135mmとかmmで記載されていますがこれが非常に重要です。   40-150mmのように2つの数字と-がある場合はズームレンズで、40mm~150mmまでいけますよ、という意味です。 なので40mmでも50mmでも100mmでも120mmでも自由に変えられます。 カメラ本体とレンズが一緒になってる商品はだいたいズームレンズが付いてます。   非常に便利なので「これ1本でいいんじゃね?」という人もいますがF値が高いです。セット品の場合はF値は高い上にズームすれば自動的にF値も上がる仕様なので、暗くなります。   ただ焦点距離の違いを知るためには非常に良いレンズなので、最初のうちは練習用として使うのにオススメです。 焦点距離が変わるどれだけ違いが出るのか、は次の写真をご覧下さい。 ~写真~   一番人気のある定番な焦点距離は50mm、85mm、135mmです。 ポートレート撮影でよく使われる焦点距離で、特に50mmと85mmはメインです。 135mmは遠くなるので遠距離から撮る場合や背景をもっとぼかしたい時に使います。   全身写したいのであれば50mmがどの場面でも使いやすいです。 85mm以上になってくると屋内だと結構厳しいので屋外向きです。屋内で広い場所であれば大丈夫ですが、狭い場所であればもっと広角なレンズを選ぶことをオススメします。 ただ85mmでしか撮れない絵もあるので、50mmと85mmが各1本あればそれなりに撮影出来ます。   万が一が怖いなら新品+保証付きで買う 万が一、ということを考えているのであれば保証付きで買うのをオススメします。 中古のほうが安いといえば安いんですが、ものによっては1万円も差がない場合があります。 その場合は新品買って3年保証とか5年保証をつけたほうが良いです。   保証はあくまで何かあったときのためのものであり、普段は使うことがないですがその万が一が起きた時や、精神的な安心を買うという意味では非常に有効です。 特にレンズは安いものではないので、壊れたから買い替えればいいという単純なものでもありません。 だからこそ保証は重要です。   ただし保証が付けられるのは新品限定な場合が多いので、中古との価格差とかを見て判断します。 個人的には中古との価格差が1~2万円程度かつ使用頻度が高いと判断できるレンズに関しては、新品を買って保証をつけます。 たまにしか使わないレンズで中古との価格差も結構ある場合は迷わず中古で探します。   予算度外視で探す(買うかどうかは別問題) ここまで決まったら検索していくわけですが、金額は見ません。 まずは自分の理想の条件を満たすレンズが「存在するのかしないのか」を調べます。 存在しないのであれば条件を変える必要が出てきますし、あるならそれを買うために予算を組むか、何かを妥協するかを決めます。   もしかしたら予算をちょっとだけオーバーしている程度かもしれませんし、予算の2倍かもしれません。 まずは存在を知らなければ何もわからないので、とりあえず調べます。   例えば極端な例ですが800mmでF0.95のオートフォーカス機能ありのレンズ、で探すとまず出てきません。 800mmかF0.95のどちらかを取ればあるでしょうが、両方を満たすレンズは今のところはないのです(需要すらないでしょうが)。   自分用の完全フルオーダーメイドでレンズを作ってもらえるなら話は別ですが、普通に探して見つかる範囲で考えれば無いのです。 無いとわかったら何かを諦めて現実を見るようにします。そのためにも、まずは予算は決めずに「とりあえず探す」です。     これらの条件を組み合わせて探す 最後のステップはこれらの条件を組み合わせて、ぴったりなレンズを探すことです。 最初は予算で絞らずに幅広く調べたほうが良いです。 いきなり予算外だから、といって除外すると欲しいものが見つからなくなります。   とりあえず予算外であっても、自分の求める条件を決めてレンズを探します。 例として、自分自身が最初にレンズを探したときの条件です。   ・マイクロフォーサーズのレンズ(手持ちのカメラがマイクロフォーサーズ) ・オートフォーカス機能あり ・F2以下(F1.0~F1.2が理想) ・50mm又は85mmのレンズ(マイクロフォーサーズの場合は半分の値、25mm又は42.5mmで探します) ・単焦点レンズ(単焦点のほうが綺麗に撮れるという情報を信じて)   この条件で探した結果、メインレンズとして使っているLEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2にたどり着きました。 もちろん予算度外視で探しました。 まずは自分の条件を完全に満たすレンズが存在するかどうかを探す事が重要です。   ちなみにこのレンズ、最初の1本目として買いました。 初めて買うレンズがこれという非常に勇気のいる決断でしたが、おかげで撮影の楽しさを知ってここまでこれました。   その時は妥協点が金額だけだったので、頑張って買いました。金額だけの問題なら買おう、というのはレンズに限らず決めています。     まとめ 最後にまとめです。 1.持ってるカメラに取り付けられるレンズのマウントを確認する 2.F値の低いレンズを探す 3.オートフォーカス機能があるものを探す 4.手ブレ補正があるものを探す 5.焦点距離を決める 6.保証が付けられるかを確認する 7.予算度外視で「とりあえず」探す   特に7.は重要です。とりあえず、でいいんです。とりあえず探してみましょう。 意外なレンズが見つかるかもしれません。

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カメラのF値の決め方

カメラの基本設定の1つ、F値(絞り)の決め方に迷う方は多いです。 F値は室内なのか、屋外なのか、昼か夜か、どんな撮影をしたいか、といった様々な条件をもとに決めます。   そのため、一概に「とりあえず一番低い値にすればいい」というわけにはいきません。   F値が変わると同じ撮影環境でもどこまで変わるのか?を見ていきましょう。     F値で変わるもの、変わらないもの F値は絞り、とも呼ばれておりよく「開放する」「絞る」といった単語が出てきますが、これはF値のことを意味しています。 絞り羽根があり、F値を高くすれば羽根が出てきてF値を低くすれば羽根が引っ込みます。 手持ちのレンズでF値を絞りながら見るとよくわかります。   では絞った場合と開放した場合の違いですが、一番大きく変わるのは「ボケ具合」です。   プロの写真でよくある「人はくっきり、背景はボケている写真」を撮るためにはF値が関係しています。 もっと極端な話をすれば、ボケるボケないの話に関わってくるのはF値だけです。 シャッタースピードやISOやホワイトバランスなど色々とありますが、背景のボケ具合には関係ありません。   F値が低ければ低いほどよくボケます。背景をとにかくぼかしたい、という場合はF値の低いレンズが必要です。 個人的にはF1.8あたりからよくボケると考えています。 逆にぼかしたくない、背景もしっかりと撮りたい場合はF値を高くする必要があります。   そしてF値はボケ具合の他にも明るさにも関係しています。 F値が低い=開放(明るい・ボケる) F値が高い=絞る(暗い・ボケない) と覚えましょう。   説明だけだとわかりにくいので、実際に見てみましょう。 同じ環境でF値が低い場合(よくボケる)とF値が高い場合(ボケない)写真です。   F2.8で撮影 F9で撮影(明るさ調整済み) 被写体はどちらにせよはっきりと写っていますが、背景の映り具合が違います。 F値を変えることで明るさも変わるので、他の設定も合わせて変えています。 ちなみにF9の場合は暗すぎてほぼ見えないので、ライトを当てて撮影しました。   これでF値がボケ具合と明るさに関係している、というのがわかるかと思います。   F値は後から修正ができない F値を重要視している理由が後から修正が効かないことにあります。 よく撮影とかでちょっと失敗したな、と思ったことがあっても大体の人は「後で加工すればいい」と言います。 実際、加工でどうにかなることが多いですがF値関連のボケ具合は非常に難しいです。   たまに一眼レフやミラーレスではないカメラで撮影して、あとから周りをぼかしている写真があります。 加工してぼかしているのですが、本来ならボケているはずがボケてない部分があったりします。 例えば被写体の周りだけちょっとボケてない部分があったりしますが、ドット単位の作業を手作業でするのは至難の業です。   逆にぼかしすぎてしまった写真を後からボケをなくす、というのも出来ません。 F値を高くしすぎてボケなかったから後からぼかしたい、というのはある程度雑になってもいい、というのであれば頑張れば可能です。 ですがその粗さがどうしても目立ってしまうので、撮影時に設定を間違えないことが重要です。   撮影して設定が間違っていた、と気付いたら設定を修正して再度撮影するのがオススメです。 実際に撮影してみないとわからない場合も多々あるので、時間に余裕があればテスト撮影を事前にしておくのも1つです。 人や風景の場合は多少余裕がありますが、動物撮影の場合は待ってくれないので事前のテストは必須です。     F値をどうやって決めるか 次はF値をどうやって決めるか、です。 その前にF値を設定する前に決めるべきことがあります。   それはどんな写真を撮りたいか?です。   屋外であれば背景をぼかしたほうが良いパターンが多いですが、あえてぼかさない撮影をすることもあります。 ぼかすならF値は低め、ぼかさないならF値は高めにする必要があります。 どんな撮影をしたいのか、それによってF値を低くするか高くするか、それが決まります。   もし背景をぼかしたい場合は、最初は一番F値の低い状態、開放でスタートします。 自分の求めている写真に近いものが撮れればF値はそのまま、ちょっと違うならF値や他の設定を変更して調整します。 F値に限定して考えるならば、ボケ具合が求めているものかどうか、で判断します。   かといって1段階ずつ絞ってテスト撮影すると時間がかかるので、開放→一気に絞る、のがオススメです。 F2が開放でもっと全体を写したい場合はF9あたりまで一気に絞ります。 F9で撮影してみて、納得のいくものが撮れるか判断して更に絞るか開放するかを決めます。   F値はある程度絞れば背景のボケは完全に無くなります。 それでもF値に余裕がある場合は明るさ調整用として使います。   ちなみに普段の撮影では基本的に開放で撮っています。 自分の撮影スタイルが開放メインのぼかしたいなので、基本的には開放しています。 ただ真夏の屋外とかだとF値以外の設定を変えても明るすぎて限界があるので、ちょっとずつ絞って調整しています。   ちなみに真夏の昼間で天気の良い場合でも開放で白飛びさせずに撮る方法はありますが、機材が必要になるので別の機会にご紹介します。 まとめ F値の決め方のポイントとしては「背景をぼかすかぼかさないか」で決まります。 明るさも変わりますが、明るさは他の設定で変更できるのでそちらで調整することが多いです。 なので基本的にはボケ具合で決めることになります。   ・背景をぼかしたい=F値は低くする(開放する) ・背景をぼかしたくない=F値は高くする(絞る)   まとめると非常にシンプルになりますが、とても重要です。

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