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lightroom関連

【lightroom Classic基本操作】比較表示と選別表示で写真を選ぼう

lightroomで写真を現像する時に「同じような写真が複数枚あってどれを採用しようか迷う」事はありませんか?

明るさをちょっとだけ変えて撮った写真とか、同じような構図で何枚も撮った写真がある時に全部現像するのではなくどれか1枚を選ぶはずです。

ですが最初のグリッド表示の画面では写真全体を見るには画面が小さすぎます。そこで比較表示と選別表示、この2つの機能を使って効率よく写真を選定しましょう。

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lightroom関連, カメラ関連

【lightroom Classic基本操作】仮想コピーを使って色々なパターンで現像しよう

lightroom基本技の1つである、仮想コピーについてご紹介します。

RAWデータを現像している時に「このパターンもいいけど別のパターンも作りたい」となることはありませんか?

最初に作ったパターンの現像結果は残しつつ、同じ写真で違う現像方法を試したい時に使える機能が仮想コピーです。

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日本刀関連

【日本刀研ぎ】短刀を研ぎに出しました【1日目】

日本刀写真集を作りたい、日本刀をゆっくり誰にも邪魔されず眺められる環境を作りたい、という気持ちがありスタートしました。 鳴白の運営する日本刀写真集の狐鍛で写真集の販売を行います。 オンラインで閲覧できる形式(要会員登録)と写真印刷(L版又はA4サイズ)の2パターンを用意します。 将来的には日本刀を直接見れる完全予約制の店舗も構えたいと思っています。   その第一弾として、短刀を研ぎに出すことにしました。 正直、研ぎに出すと何ヶ月も自分の手元を何ヶ月も離れてしまうので躊躇ってしまい、見積り依頼をするだけで2ヶ月くらいかかりました。 ようやく決心がついて見積り依頼をして、想定通りの金額だったのでそのまま依頼しました。   今後、日本刀の研ぎ依頼をされる方の参考になればと思い公開しています。 あくまで今回の場合の流れなので、実際には人によって色々と違う点も出てくるはずです。全体の大まかな流れはこんな感じなんだ、程度にご覧ください。 リアルタイムで書いているので、この記事を書いている段階(2021年12月11日時点)では見積もりを終えて依頼して「刀を送って下さい」と言われた所までです。   今回研ぎに出した刀は短刀、銘:粟田口吉光です。   研ぎ依頼で最初に決める事は3つ 1.どの刀を研ぎに出すか 研ぎ依頼で最初に決めることの1つ目がどの刀を研ぎに出すか?を決めることです。 個人的に持っている刀が10振り以上あって、殆どが研ぎが必要な刀です。購入先が全部オークションなので古研ぎ、錆あり、色々とあります。 1振りしか持っていない、のであればその1振りしか選択肢がないですが2振り以上あれば悩みます。   研ぎの価格は刀が大きければ大きいほど高くなっていきます。短刀は固定で脇差からは一寸○円、というのが多いです。 なので短刀なら予算がわかりやすいですが、脇差からは大きさ次第です。一言に脇差と言っても最短と最長では2倍の差があるので価格も大きく変わってきます。   2.研ぐ内容(ランク)はどれにするか 予算は研ぐ刀とランクを決めてから用意しました。むしろこれを決めずにいくら用意したらいいのかわからない予算を組むのは無謀です。 大体の目安は書いてあるので、それをもとに計算しましょう。 安ければいい、というわけではなく安いランクだと刃文が直刃になったりするらしく、居合とかで斬るのが中心の人向けのようです。   研師さんのホームページによっては「こんな人にぴったり」な目安が書かれている事があります。 それを見て決めるのが一番いいでしょう。   3.誰に頼むか 個人的に一番大事な部分だと思っています。研師さんも人間ですので当然ながら相性というものがあります。 相性の合いそうな人に研ぎを依頼するのが一番です。大事な刀を何ヶ月も預けて研いでもらうわけですから、信用できそうかとかそういった部分が大事です。 また、人によっては依頼が殺到していて研ぎに入るまでに相当な時間がかかるパターンもあります。   居合でそれなりに急いでいる人の場合は悠長に待っている暇がないので、すぐに対応してくれる人を探したりする必要があります。 観賞用としての研ぎ依頼であれば多少待つのもいいかもしれませんが、それだけ刀を長い期間預けることになるのでそこも考えて依頼しましょう。     研ぎ依頼の流れ(見積もり~郵送まで) ここからは実際に研ぎ依頼をするまでの流れです。研師さんによって対応が変わる部分もあるかと思いますので、参考程度にどうぞ。 1.現状の刀の写真を撮る 見積もりをしてもらうためには実際に見てもらうのが一番手っ取り早いですが、現実的な方法としては写真を送付してみてもらいます。 今回依頼した研師さんは直接送ってみてもらったり、店舗があるので持ち込んで見てもらうのもOKなようですが写真で見てもらいました。 写真だけでは判断できない部分も多いですが、それでも見積もりは出来ます。見積もりはあくまで「これくらいかかりそうです」の目安です。   その見積もりを出してもらうために、まずは刀の現状の状態を撮影して見積り依頼をします。 刀の長さで価格が変わる、と書きましたが実際には錆や傷の状態によっては追加料金がかかることもあります。 完全に綺麗にしようと思ったら研師さんだけでは終わらないパターンもあります。研ぎでどうにもならないものは別の職人さんに依頼しなければなりません。   ここでフォトグラファーやってて良かったと思えたのが、研師さんから写真で状態が把握しやすく助かりました、と言われたことです。 日本刀の撮影は物撮りの中でも飛び抜けて難しいのでかなり気合を入れて撮影しました。   2.依頼時の日本刀撮影のポイント 今回は研ぎ依頼なので普段とは撮影方法が違ってきます。写真で刀の状態を伝えなければならないので、良く見せるではなくありのままを見せることが大切です。 錆は錆でしっかりと見せて、傷は傷でしっかりと隠さず撮影するのがポイントです。 普段の撮影であればそういった部分は隠すべきとされていますが、今回は見せていかないと見積もりに影響が出ます。 現物を見て見積もり出した分では無理です、追加料金が必要です、と言われたら送料も時間ももったいないです。   なので綺麗に撮ろう、とか良く見せよう、ではなく悪い部分をむしろアピールしていくくらいの気持ちで撮影したほうがいいです。 錆が刀身のどこまで広がっているのか、刀の全体だけではなく錆の部分をアップで撮影すると伝わりやすいです。 いいカメラがないと駄目とかそういったことはなく、iphoneとかでも全然撮れます。   写真を撮る時ってどうしても良く見せたいって気持ちが出てきますが、今回は抑えて状態の悪い部分は悪い事をしっかり伝わる写真を撮りましょう。   3.返信を待つ(見積もりが返ってくる) 写真を送ったら後は待ちます。依頼したときはタイミングが良かったのか、3時間位で返ってきました。 メール送ったのが夜中で深夜に返ってくるというものすごいスピード対応でびっくりしました。見積もりも載っていました。 今回写真で状態が伝わっていたので、見積もりのままでいけそうな感じでした(まだ研いでないので未確定ですが)。   見積もりをもらってそれで了承するなら返信を、ということだったので返信しました。 これで依頼が出来ました。 その次の返信で送付先が記載されていたので、次は刀を梱包して送付です。   4.刀を梱包する 刀の梱包はかなり厳重にしたほうがいいです。刀を買った時に毎回思ってたのが厳重過ぎるんじゃないか?ってことです。 ですがそれでもちょっとした衝撃で目釘が折れたりするので、思っているよりも厳重梱包でいいと思います。 今回送ったときにはプチプチを3重に巻きました。もう外観からは刀どころか何を包んでいるのか見えないくらい厳重にしました。   過剰かな?と思ったらもう1重巻くくらいの厳重梱包で送りましょう。 ダンボールは縦長タイプのダンボールがおすすめです。上下に隙間ができる場合は、プチプチを丸めて突っ込めば高さ調整が出来ます。 高さ調整しつつ切先と茎部分を厳重に保護出来る効果もあるので、惜しみなくプチプチを使いましょう。 ちなみに昔、アンティークコインを扱う商売をしていましたが、その時も尋常じゃないほど厳重梱包が基本でした。国内・海外問わず厳重です。   高額商品=超厳重梱包はどこでも共通なようです。何度もいいますが過剰かな?と思ったらもう1回巻くくらいでいいんです。 ダンボールは縦長タイプがおすすめです。ダンボール 縦長とかで検索すると出てきます。   5.発送する 最後に発送します。これは普通の荷物を送るときと同じなので、特に何もないです。 ただ運送業者によっては日本刀がNGな場合もあるかもしれないので、事前に確認しておくと安心です。   個人的にやっておいたほうがいいなと思ったこと 発送したら後は研いでもらって終わるのを待つだけですが、これはやっておいたほうがいいと思ったことです。 必須ではないですが、心配性な人とかはやっておいたほうが安心出来ると思います。   1.研ぎ前の状態を記録する(できれば写真で) 見積もりの段階で写真を撮っていますが、それとは別に記録用として写真を撮っておきます。 これは刀本体だけではなく、鞘とかハバキとか登録証も発送するものは全部撮影しておきます。 研ぎ依頼に限らず、何かを人に預けて戻ってくる場合はその人に渡す前の状態をしっかりと残しておくと後々何かあった時に便利です。   何かしらのトラブルが起きた時、元はどうだったのかを証明できますし研ぎ前と研ぎ後の比較をする事も出来ます。 特に今回は初依頼だったので、どう変わるのかってのをしっかり見ておきたいこともあって写真に残しています。   2.発送は追跡可能かつ追跡番号は残しておく 次に発送方法と追跡番号の管理です。刀だからではなく、高額商品を送ったりする場合は必ずやっておいたほうがいいです。 発送方法は必ず追跡できる方法にしましょう。追跡番号がないと荷物の現在地がわからず何も出来ません。 追跡番号も同様にわからないと何もできなくなってしまうので、セットで記録しておきましょう。   これは写真でなくとも、研師さんにメールで連絡してそのメールを保管しておく、とかでもいいと思います。 ただ万が一に備えるのであれば配送業者の出している伝票控えがあるといいでしょう。これは研ぎ終えて返ってくるまで保管します。 全てが終われば不要になるので、終わったものから捨てていきます。   3.登録証をスキャン又はコピーしておく 人によっては研ぎに出すかどうか関係なく、手元に届いた段階でやっているかもしれませんが登録証をスキャンするかコピーを取っておきましょう。 所有者変更届を出す際にコピーは必要になるので、その時に保管用としてもう1枚コピーしておくのもありです。 これも手元を離れてまた戻ってくる事を考えて念のために取っておきます。   刀と登録証を並べて撮影して、この刀にはこの登録証が付いてますよってのを残しておくのもいいと思います。 誰かに見せるためのものではなくあくまで自分で管理するためのものなので自由ですが、取っておいて損はないでしょう。   4.その他関連するものは全部残しておく 自営業をされている人だと領収書とかの確定申告に関する書類は全部まとめて保管していますが、それと同じように研ぎ依頼に関する書類関連はまとめておきましょう。 例えば見積り依頼をメールでしたのであれば、そのメールを保管する(印刷してもいい)とか記録を残しておきます。 個人的に「とにかく記録に残す」を基本にしているので、電話でのやり取りはせずに基本メールでやり取りするようにしています。メールのほうが記録を残しやすいです。   記録が残っていると今後の研ぎ依頼をするときの参考資料にもなりますし、自分用メモとしても残しておけます。 クリアファイルとかにまとめて入れておくと後で探しやすくなります。   まとめ 最後にまとめです。 ・どの刀を研ぐのか、ランクも合わせて決める ・誰に頼むのかを決めて見積り依頼をする ・見積り依頼をするときは写真を添付する ・発送前に刀の状態と登録証を撮影しておく ・研ぎ終わるまで関連書類・メールはまとめて残しておく   今回は研師さんに刀を送るまで、ですが進展がありましたら続きを書いていきます。

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カメラ関連

【マイクロフォーサーズの味方】PureRAW使ってみた

ノイズ除去の最強ツールということで2021年4月に発売されたばかりのソフト、PureRAWを導入してみました。 マイクロフォーサーズを使っている人にとっては「これを待っていた」と言わんばかりの最強のソフトです。 マイクロフォーサーズの苦手分野の1つをこれで解消出来ます。   PureRAWとは? PureRAWは「RAWファイルの素晴らしさを引き出す」を謳っているソフトで、RAW現像ソフトではありません。RAW現像をするなら別のソフト(Lightroomがお勧め)が必要です。 このソフトでは以下7つの要素を自動的に解決してくれます。 ・デモザイキング(足りない色情報を補完する) ・ノイズ除去(ノイズを取り除く) ・モアレ(縞模様) ・ディストーション(歪み補正) ・色収差補正(色のにじみやズレ) ・周辺減光(写真の中央部分と比べて四隅が暗くなる) ・シャープネス不足(輪郭の強調)   これらを適用させたい写真を選んで、実行するだけで自動的に処理してくれます。 スライダーを動かしてあれこれ設定するのではなく、写真を選んで実行するだけなので簡単に誰でも実行出来ます。   特にマイクロフォーサーズを使っている人にとっては、マイクロフォーサーズの弱点と言われる部分を補ってくれるのが強みです。 マイクロフォーサーズの救世主か?とも言われているくらい、注目されています。   マイクロフォーサーズは暗闇に弱い マイクロフォーサーズの救世主と呼ばれる理由が、マイクロフォーサーズはセンサーサイズが小さいこともあって暗闇での撮影に弱いです。 ISO感度を上げれば上げるほどノイズが発生するのはどのカメラでも同じですが、ISO1600でも結構ノイズが目立つのがマイクロフォーサーズです。   ISO1600までしか上げてないのに、既にここまでノイズが発生しています。   これを3200まで上げるとなると、更にノイズが発生します。暗闇でストロボ等が使えないような撮影ではものすごく不利になります。   小型なので手軽に持ち出せて気軽に撮影できる、というメリットはありますがこういった撮影では正直ボロ負けです。 ですがこの問題を解決してくれるのがPureRAWです。   他のフォトグラファーの写真を見て自分のカメラと何が違うんだろうか?とか何が足りてないんだろう?って考えることもありましたがほとんどの人はフルサイズです。 比較出来るものではないので比較することが間違っているわけですが、足りないと思っていたものが補完されるわけです。 マイクロフォーサーズを使っている人にとっては大事なことです。     実際に使ってみた 実際に使ってみました。その結果をご覧ください。 左が加工前、右が加工後の写真です。スライダーを動かすことで違いがわかります。   明るくなっているのは特に設定を変えずにデフォルト設定のまま処理した結果です。 実際、このソフトを知る前に撮影した写真データがあったのですがノイズが凄くてちょっと悩みどころだったんですが解決しました。 普段ならストロボ使ったりするんですが、その時は照明器具や小道具が全部舞台監督の人が用意されたものだったのでお任せしていました。 わざわざ全部用意されてるんだから下手に自分で光追加したりするより任せたほうがいい、という判断で撮ってました。   とてもいい写真なんですが、ちょっと拡大するとノイズが...となっていたのがその時の悩みでした。 それ以外にも花火撮影とかで下手にストロボとかLEDライトで明るさを追加したくない写真にも使えました。花火撮影、暗いのがいいんですが問題点が暗すぎるんです。 背景もしっかり入れたい、人数も5人くらいいる、余計な光も入れたくない、花火終わりそう、とかの条件もあってISOを上げて急いで撮るしかありませんでした。   あの時の「ああしてればよかった」をなんとかしてくれる最強のソフトだと思っています。   使い方 使い方は非常に簡単です。   1.ソフトを起動して写真を選びます。   2.画像を処理をクリックします。   3.そのまま実行するだけです。設定変えてもいいですし、面倒ならそのまま処理しましょう。   これだけで完成します。現像だったらスライダー動かして色々としますが、これだけで終わります。 ただしRAW現像ではないので、ここからがlightroomとかを使っての作業になります。ただノイズがこれだけ除去されていると個人的にはやる気が出ます。     気になったら試してみよう このソフトは30日間無料で使えます。一ヶ月もあればお試しとしては十分な期間です。 ちなみに初めて使った時は半信半疑でしたが、気に入って1日で購入を決定しました。 ただ発売されてからまだまだ日が浅いので、これからに期待という部分もあります。アップデートでどれだけ強化されるのか、が楽しみです。 この記事を書いてる間にもアップデートが入りました。   金額だけ見れば安くはないですが、買い切りであることを考えたらマイクロフォーサーズを使っている人は買ったほうがいいと思います。 以前はキャンペーンでクーポンが配信されていたこともあるらしいので、急ぎでなければキャンペーンを待って利用するのをお勧めします。

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カメラ関連

【超簡単】キラキラした写真の撮影方法【ストロボ1灯テクニック】

ストロボ1灯だけで誰でも簡単にキラキラした写真を撮る方法です。 これはストロボ1灯だけで撮影しました。撮影方法も非常に簡単です。 屋外ではなく室内で、イルミネーションがなくても撮影出来ますし今回のキラキラは電池を使うようなものでもありません。 ただ置いてストロボを当てるだけで光ってくれます。     事前準備 事前準備として以下のものを用意します。 ・カメラ本体とレンズ(できるだけF値の低いもの) ・ストロボ1灯(遠隔操作出来るもの) ・コマンダー ・氷ブロック(本物ではなく撮影用のもの) 撮影で使った氷ブロックはこちらです。 ディスプレイ氷 アイス 角氷 かち割り 食品 サンプル 撮影 小道具 櫻文庫 (角氷3cm)   氷ブロックは3cmのものを使いました。2cmだと物足りない気がしたので大きめにしています。 本物の氷ではないので溶ける心配もなく、物自体も非常に良いものでした。 他の撮影の小道具としても使えるので、今回のためだけの購入ではなく色々と使えます。   事前準備としてはここまでです。 次は撮影に入りましょう。   撮影方法 カメラ側の設定 まずはカメラ側の設定です。 今回はLumix G9とLeica 45mm F2.8を使っています。 設定は以下になります。 ・F値:2.8 ・SS:1/160(これが限界値) ・ISO:100(これが最低値)   ストロボを使う前提なので暗めにしています。ストロボの光量は実際に撮影しながら微調整しましょう。 ただF値が低く開放で撮っているので、光量は弱めで大丈夫です。   氷の配置方法 続いて氷の配置方法です。今回はこの置き方にしていますが、他の置き方でもキラキラには出来ます。 どういったキラキラが欲しいかによって置き方は変わるので好きな置き方で大丈夫です。 今回は手前をキラキラさせるので手前に置いてますが、後ろ側をキラキラさせたい場合は後ろに置きます。 周辺をキラキラさせたい場合は、周辺に置きましょう。ただしこの場合は被写体への光の当たり方も考えないといけないのでちょっと難易度が上がります。   これで撮影します。   撮影 ストロボの配置は氷を照らすように配置します。   被写体への光は氷を貫通するのであまり気にしなくても大丈夫です。F値も低いので弱めにしておきます。 ストロボの位置や角度は撮影時に微調整します。 そして撮影するとこのようになります。   RAW現像は一切しておらずjpg撮って出しです。現像したほうがもっと綺麗に出来ますがそのあたりは好みです。 結構なキラキラが出るので多すぎると思ったら氷を減らしてみましょう。 氷の形は決まっていないので、どこにどういった隙間は出来るかは積み方次第です。いい隙間を作れるよう積んでみましょう。     終わりに 今回は氷を使っていますが、氷以外でも似たようなものなら結構身近にあったりします。 人物撮影でも大きさや距離の問題はありますが、同じような感じのものを探せば今回のような写真も撮れます。 どちらかといえば屋外のほうが街灯を使ったり出来るので、撮りやすいです。   氷みたいに光をちょと反射するものがいいかと思います。反射しすぎると何かわからなくなるので程よい反射を探しましょう。

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カメラ関連

レンズのF値は低すぎないほうが良い1つの理由

かなりの人であるあるだと思っていることの1つが F値は低ければ低いほどいい というのがあります。単焦点を使う人達が単焦点を選ぶ理由の1つにほぼ入っています。   確かにF値が低いと明るくてよくボケる写真が撮れるのでプロっぽい写真であったり、人に見せる写真としては受けの良い写真が撮りやすいのは間違いないです。 とりあえず背景がすごいぼけてたら受けが良いのはいつの時代も同じです。   ですがF値が低すぎるとそれはそれでちょっとした問題が起きてきます。 今回はそのF値が低すぎると良くない理由と実際に問題になってしまう写真をご紹介します。     F値が低いとどうなるか? F値が低いことでのメリット F値が低いことでのメリットとしては冒頭でも軽く触れていますが、明るくてよくボケることです。 カメラに詳しくない人たちに見せるとそれだけで結構いい反応がもらえるので、そういった写真を撮る人が多いです。 そしてF値が低いと光を多く取り込めるので写真自体が明るくなります。多少暗い場所だったり、撮影機材を使えないような環境だったとしても、多少の明るさを自力で確保できます。   とにかく明るくてよくぼける、というキーワードだけでメリットを語るには充分すぎるワードだと思っています。   プロっぽい写真が撮れる 背景がよくぼけている写真は広告とかでもよく見かけます。企業の広告なので使っている写真を撮っているのはプロだと判断できます。 それと同じような写真を目の前で撮影されたら、この人もプロなんだと思い込まれやすいです。明るさとかもある程度しっかり確保できていればプロっぽい写真になります。 今ではiphoneでもF値をかなり低く出来るようになっていますが、F値=低ければよくぼける、とだけ考えて撮影していると後々になって後悔する場面も多々出てきます。     仕事で使えなくなるかもしれない問題 ぼけすぎる F値が低い=よくぼけるの認識は間違っていませんし、実際よくぼけるので正しい認識ではあります。 そしてそれがプロっぽい写真に見えるのもまた事実であり、そういった写真が受けが良いのもよくある光景です。 ですが受けが良いのはその場面だけであり、仕事で使う写真となるとF値が低すぎると使えない写真を量産する可能性もあります。 量産し続けた結果、全部NGになることだってありえます。実際、仕事で使う写真ではないですが趣味で撮影した写真を見返してて、仕事だったらボツだな(個人的に気に入ってるからいいけど)はよくあります。   ぼけすぎてしまった写真 こちらが実際にぼけすぎてしまった写真です。動物のフィギュアを撮影してみました。 顔にピントが合っているので顔ははっきりとしていますが、それ以外の部分がものすごくぼけています。 F値は2.8、レンズは45mm(35mm換算で90mm)です。ライトは別途用意して撮影しました。 首から後ろがもうぼけすぎて写してはいけないからぼかしました感があるくらいぼけています。   こういった写真がほしい、と言われたらこれでいいんですが相当レアケースだと思います。普通はNGになります。 F2.8は決して低い値ではないのと、マイクロフォーサーズなのでそこまでそこまでボケることはない(だろう)と思われがちな数値です。 ですが実際にこうやって撮ってみるとかなりぼけています。ボケる条件は他にもありますが、F値が低い=ぼけるの認識しかないとこうなってしまいます。   F値を適切な値にする 対策としてはF値を高くするしかありません。なのでぼけない値を探していった結果、F20まで上がりました。 拡大するとまだちょっとぼけている所もありますが、ぱっと見た感じでは全体がちゃんと見えるようになっています。 動物の全身とかを撮るのであればこういった写真の方が見やすくなります。F値が低いとそれはそれでいいのですが、使う場所を間違えると使えない写真になってしまいます。 フィギュアの写真を撮るというシチュエーションで考えたら、F値をある程度高くして撮ったほうが良いです。 もっとしっかりと撮影するなら角度も考えて撮影するといい感じになります。     低すぎるとぼけすぎるのが問題 F値が低すぎるとボケる反面、ちょっとした距離ですぐぼけてしまう問題があります。 F値が低ければいい、という人もいますがそれで人の顔までぼけてしまったら何の写真なのかわからなくなります。真正面向いてるのに顔がぼけてしまっていたら使えないです。 特にF値を極限まで低くしてピントを目とかに合わせると、鼻がぼけてきます。 逆に鼻にピントを合わせたら顔がぼけます。難しいところですが、人物撮影の場合はF値は気持ち高めで撮るといいです。   ぼかしすぎ注意です。

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フォトグラファー養成講座, 第3章

3-3.ストロボに使うアクセサリーについて【フォトグラファー養成講座受講者専用記事】

今回はストロボに使うアクセサリーについて解説します。 とりあえずつけとけばいい、の勢いで使っている人も多いですが使うべきかどうかを見極めて使うことは重要です。 全く使う状況がないのに持っていくと、無駄に結構な大荷物になります。   アクセサリーの数は豊富で、ストロボによっては専用のものもあったりするので今回は一般的に使われている物を紹介・解説します。     ストロボのアクセサリーを使う理由 ストロボのアクセサリーを使うもので代表的な物がソフトボックスです。 ソフトボックスは光を拡散させたり柔らかくする効果があり、撮影現場ではよく使われています。 ストロボの光はそのままの直当てだと、結構固めで直線的な光で照らせる範囲も限定的になっています。   これをソフトボックスを使うとここまで変わります。 直当てと違ってきつい光にならず、全体的に均一に光があたっているのがわかります。   実際ストロボの形を見ればわかりますが、四角いものがほとんどです。 大きさもあるので四角いそのまま光らせれば光の範囲も狭いです。 人物撮影で使うには小さすぎますし、光の届く広さも明らかに狭いです。   あれで全身だったり上半身だったりを照らしたいと思ったらすごい大型になるか、数で勝負するか、のどちらかになります。 ですが、巨大なストロボになると持ち運び不可ですし数が多くても持ち運び不可、どちらも現実的とは言えません。   そこで光を拡散するためにアクセサリーを使います。 大きく分類するとソフトボックス・アンブレラの2種類です。   ↓ソフトボックス ↓アンブレラ ソフトボックスは四角い物もあれば円形もあり、それ以外の形もありサイズも様々です。 アンブレラはその名の通り、見た目が傘です。 どっちがいいかはその人次第であり、柔らかさやどれだけ拡散するかも違ってきます。 使っているストロボによっても変わってくるので、一概にどっちがいいとも言えず一通り全部揃えている人も多いです。   アンブレラはスタンドにそのままでは刺せないので、ブラケットと呼ばれる物を別途用意したりアダプターを使用します。   ブラケットにストロボを刺して、そのブラケットをソフトボックスで覆うようにすることで完成します。 ソフトボックスで隠れていて全く見えない部分ですが、このブラケットが重要です。 アンブレラを差し込む穴もブラケットにあるので、ストロボとアンブレラだけ持っていっても何も出来ません。   次は種類を見ていきましょう。     ソフトボックス(四角いタイプ)   この四角いものが一般的にソフトボックスと呼ばれているアクセサリーです。 60cm×60cmですが、大きければ120cm×120cmもあります。 更にグリッドを付ければ拡散を抑えて光を集中させることも出来るので、持っていて損はないです。   グリッドを使うと光の範囲が狭くなりますが、立体感やくっきりとした表現ができるようになります。 グリッドなしの場合は全体を明るく照らすことが出来ます。グリッドがあるかどうかでここまで変わります。   ストロボやカメラの設定は同じにしてあります。 どういった撮影をしたいかによって使うか使わないかが決まってくるので、必要に応じて使い分けましょう。 ちなみにソフトボックス・ブラケットのセット売は多いですがグリッドは別売りが多いです。 グリッド付きも売っていることもありますが、最初はグリッドなしを買って必要性を感じてから買うのも1つです。   ソフトボックスは折りたたみ可能なので、広げれば大きいですが運搬時は結構小さくなります。 ブラケットは折りたためないのでそのまま持ち運びます。   ソフトボックス(円形) 個人的にいつも使っているのが円形ソフトボックスです。 四角いソフトボックスと比べて光が固い、と言われがちですがこれも物によって違うので一概には言えない所でもあります。 円形ソフトボックスの特徴としては円形なので四角いソフトボックスとは違って、光の拡散の仕方も円形です。 そしてレフ板の代用品としても使えます。   個人的に使っている理由の1つが物によりますが、ブラケットが不要です。 ブラケットなしでマジックテープでストロボに固定するので、安定性は落ちますが荷物が減ります。 ちょっとした撮影でなるべく荷物を減らしたい、けどソフトボックスは欲しい、という時に便利です。   ただブラケットがあると後々ご紹介するアクセサリーを使う際に必要だったりするので、そのために持っていくこともあります。 そうなった時はブラケットが必要な円形ソフトボックスもあるので、そっちを使うこともあります。 安定性と大きさと光の柔らかさが圧倒的に違います。   この他にもストロボのヘッド部分にギリギリ入るような小さいタイプもあります。 ただこのサイズになってくると正直なくてもいいんじゃないかと思えるほど、効果が薄いです。 ストロボ最弱パワーでもまだ強い、という時にパワーを落とすために使ったりすることはありますがソフトボックスとして使うのは難しいです。   円形タイプに似た形で八角形のタイプもありますし、縦長タイプもあったり本当に様々です。     アンブレラ アンブレラはその名の通り、本当に見た目が傘そのものです。   ブラケットの小さい穴に刺して固定しますが、向きがかなり重要です。 アンブレラによっては反射させて使うタイプと、光を貫通させる透過タイプがあります。 写真のタイプは透過タイプ、薄いので透けてます。   間違って使ってしまうと、光が殆ど通らないか逆方向に光って全くもって意味をなさない結果になります。 メリットとしては傘なので持ち運びが割と楽です。 折りたたみ傘と普通のジャンプ傘タイプがあり、折りたたみのほうが小さくなっています。   アンブレラのほうが全体を明るくするのには向いていますが、アンブレラとストロボの距離がとても重要になってきます。 距離を間違えたまま使っていると、思うように光が広がらなかったりします。 ソフトボックスの場合は位置がほぼ固定なので、そういった点では安定していると言えます。     スヌート スヌートはソフトボックスとは違い、拡散ではなく逆に集中させるために使います。   写真のように先端にいけばいくほど細くなっていくので、最終的にはストロボの光が一点集中するように作られています。 ブラケットに3箇所差込口があり、そこにスヌートを取り付けて固定します。   人物撮影にも使えますが、どちらかと言えば商品撮影とかに使われることが多いです。 人物撮影で使うと光が圧倒的に集中しすぎるので、顔だけ光を当てたい場合とかなら使えますがシチュエーションとしてはちょっと特殊です。 普段のポートレート撮影とかで使う人はほぼいませんし、今の所見たことがないです。   実際に使ってみた写真がこちらです。 スヌートなしの場合はこうなります。   スヌートがあると光の範囲が限定的になるのでほぼ真っ暗な写真になります。 見ての通り、集中型なので全体に行き渡らないので一部分だけがすごい明るくなってそれ以外の部分は暗いままです。 これをうまく活用した写真もありますが、撮影するものによってはホラーになるので普通にきれいな写真を撮りたいのであればソフトボックスを使うのがいいでしょう。   ちなみにこのスヌートは折りたたみ不可でブラケット必須なので、荷物は結構かさばります。 ブラケットは平面なのでまだいいんですが、スヌートは丸くて厚みがあるのでかばんに入れるとそれなりのスペースを持っていかれます。 普段のスタジオ撮影とかでとりあえず持っていくものではなく、事前に必要な撮影だとわかっている場合じゃないと使うことはないでしょう。   ただ面白いアクセサリーですので、商品撮影とかをする人は持っておくのもいいと思います。     カラーフィルター カラーフィルターはソフトボックスとは全く違うものです。 カラーフィルターはストロボに色付きビニールをつけて、ストロボが光った時に色を付けるためのものです。 種類もいくつかありますが、大体はゴムバンドで止めるかマジックテープでフィルター入れを固定して使うか、のどちらかです。   カラーフィルターを使うと、ストロボの光が当たった部分に色が付きます。 合わせてフィルター1枚通す関係で光量が落ちるのでストロボのパワーを上げる必要があります。 場合によってはホワイトバランスの再調整も必要です。   固定する方法としてよく見かけるのはゴムバンドで止めるタイプです。 マジックテープタイプの場合だと、ストロボ本体にマジックテープを貼り付ける必要があります。 マジックテープ程度ではありますが厚みが増してしまい、サイズギリギリに作られているケースに入らない等の不便なところが出てきます。 かといってマジックテープタイプを取り付けるとこのようになるので、マジックテープがないとストロボに取り付けができません。   それでもマジックテープ式を選ぶメリットとしては、カラーフィルターを後ろのポケットに収納出来ます。 使うであろうカラーフィルターを事前に後ろのポケットに入れたり、不要になった場合にすぐに取り出して収納が出来るので紛失する確率が下がります。 安いからといっても、毎回無くせば無駄な出費になりますし撮影時に必要な色がないというのは致命的です。 その上、一時は販売中止になったり再開したと思ったら微妙に違う商品になっていたりしたこともありました。最終的には元通りになりましたが結構な痛手でもあります。   あとは撮影に入った時に同じ機材を使う人が多数いることもあり、自分のものだとわかる意味でも付けています。 カラーフィルターを付ける上ではどっちでも問題ないので、撮影中にカラーフィルターが落ちることがなければ問題ありません。     ソフトボックスは価格もピンキリ サイズが違えば値段も違う、というのはわかりますがサイズが同じだったとしても値段はピンキリです。 安ければ1000円台、高ければ1万円を余裕で超えてくるソフトボックスもあります。 ですがサイズはほぼ同じ、見た目もほぼ同じ、なのに値段は10倍違ったりします。   実際に安物の円形ソフトボックスと9000円近い円形ソフトボックスを持っています。 両方使ってみての感想としては、全くの別物です。 ここまで変わるのか、と思えるくらい別物です。   これは触ってみないと伝わりませんが丈夫さも圧倒的に違います。 9000円の方が光が柔らかくて安定しているのと、しっかりと被写体全体に光が当たっているのがポイントです。 人物撮影に使うのであれば、光は柔らかい方がいい印象を与えやすいので価格が高くてもこういったものを導入するのがベストです。 逆に高級感を出したり、男性らしさやかっこよさをアピールするなら多少暗かったり影が出来た方がいい場合もあります。     ストロボの設定も重要 ソフトボックスやアンブレラを使う場合は、ストロボの設定も変える必要があります。 直当てと違って、ソフトボックスを被せたりアンブレラで反射させるので直当てと比べて光量が落ちてきます。 なので、普段よりパワーを上げていかないと本当に光ったのかどうか怪しいと思えるくらい暗くなることがあります。   また、ストロボによっては設定がないこともありますが照射角の設定も重要です。   ストロボの説明の際にも出てきた照射角です。 ここはレンズと同じ考え方で20mmであれば広角で幅広く、200mmであれば望遠で狭い範囲を照らす事になります。 ソフトボックスやアンブレラは光の拡散を目的として使うのが多いので、広角にするのが基本です。 全体を照らしたくてソフトボックスを導入しているのに、肝心のストロボの設定が一部分だけ照らす、というのは矛盾しています。   だからといって20mmにすればいい、というわけではなく撮影状況によって柔軟に設定を変えて対応する必要があります。 範囲が広すぎれば狭くするために設定を変えますし、あえて200mmにしてどうなるのか試してみるのも1つです。 直当てではないのですごい影響を及ぼすわけではないですが、自分にとっての最適な設定は知っておきましょう。     アクセサリー類は白だけとは限らない ソフトボックスの場合、基本は全部白ですが銀色だったり金色だったりとバリエーションも存在します。 アンブレラにも銀色がありますが、殆ど見かけることがなくアンブレラで売っているのは白ばかりです。 ただ白以外はちょっと変わった色味になってくるので、最初のうちは白で練習して慣れてきたら他の色に手を出すのが無難です。   ソフトボックスは難しいですが、レフ板は自作している人も結構います。 銀色や金色は市販されていますが、それ以外の色で独自の色を出したい人は自作しています。 レフ板の場合はある程度の大きさがあって光を反射すればいいだけなので、丸く切り抜いて固定させればそれで完成します。   まずは家にあるもので反射するか試してみたり、何かの代用品として使えそうなものがないか探してみましょう。     まとめ 最後にまとめです。 ・ストロボの主なアクセサリーはソフトボックス・アンブレラ・カラーフィルター・スヌートがある ・ソフトボックスはサイズ・形は色々とある上に値段もピンキリである ・基本は白だが銀や金も存在する   最後にソフトボックスがいいのか、アンブレラがいいのか、それは人によって違います。 色々な撮影現場でカメラマンの人と一緒に撮影してきましたが、ソフトボックスだけの人もいればアンブレラだけの人もいますし、両方併用する人もいます。 大体は四角いソフトボックスを使っていますが、物理的にスペースがなくて使えない場合もあるので毎回使えるとも限りません。   ストロボのアクセサリーは便利と言えば便利ですが、常に使えるわけではないことを覚えておきましょう。

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第3章

3-6.多灯ライティングについて

ストロボを2灯以上使う事を多灯ライティングと呼び、ほとんどの撮影では2灯以上使われています。 2灯あることで撮影の幅が大きく広がりますし、ポートレート撮影とかでは2灯が基本です。 ですが1灯と同じ考え方では扱えないのが多灯ライティングです。   そして多くの人が挫折するのがストロボを複数台使った多灯ライティングです。     1灯ライティングとの大きな違い 多灯ライティングは1灯では光が届かなかった範囲までも照らすことが出来て、ライティング次第で可能性は無限にあります。 一般的には2灯を左右に置いて、影を飛ばして人物を明るく撮ります。 全体に光が行き届いて綺麗になりますし、影も完全に飛ばすことが出来るのでスタジオ撮影、屋外撮影どちらでも使えます。 1灯だけの場合は片方に光が入らず、影が強く出てきます。   ストロボを使った撮影の基本は2灯ライティングです。 1灯の場合はものすごく簡単で光は1方向だけでしたが、2灯になると2方向からの光になります。 今まで暗かった部分が明るくなる反面、明るさを調整しないと片方が白飛びする可能性も出てきます。 バランスを調整すればとても良い仕上がりになります。   その場の環境次第では左は暗いが右は明るい、といったこともあります。 その状態でストロボの設定をどちらも同じにしてしまうと、右側だけが明らかに明るくなりバランスが悪くなります。 多ければ多いほど撮影の幅は広がっていきますが、それと同時に段々と制御が難しくなります。 1方向だけの光を考えるのではなく、ストロボの数だけ考えることが増えるのが多灯ライティングです。     多灯ライティングでのストロボの配置と考え方 例えばストロボが3灯あれば左・右・後ろだったり、左・右・正面から足元だけ、といった使い方もできます。 実際、人物撮影でその人の身長が高い場合に足元が暗くなることがあります。 全身を照らしているつもりが、実際にはヒール等で身長が結構高くなっていて足元まで光が届かない時があります。   多灯ライティングでは、どこを明るくしたいのかを最初に決めます。 明るくしたい場所に向けてストロボを配置するので、明るくしたい場所が決まっていないと配置も決まりません。 人物撮影の場合は全身を撮るのか、バストアップ(上半身)だけを撮るのか、それによっても配置が変わります。 バストアップの撮影なのに全身を明るくしても意味ないですし、足元を明るくしても写りません。   被写体が女性でごく一般的な撮影をしたいのであれば、ストロボ2灯を左右に配置しますが陰影をはっきりつけたいならちょっとずらしたりします。 もしくは3灯用意して後ろからカラーフィルターを入れたストロボを使って、色を付けてみたりすることもあります。 今回は後ろ側に黄色を入れてみました。青い空がちょっと黄色がかった空になりました。   色を付けると先ほどと比べて一気に雰囲気を変えることが出来ます。 後ろからの1灯は色を付けるためのものですので、別になくても問題ありません。 無かったらないで寂しいところもあるので、綺麗に明るくしたいのであれば1灯入れておきたいところです。 もしくはこの後ろの1灯を明るさが足りない側に回してカバーする、という使い方もあります。     撮影の完成形のイメージを固める どこにストロボを置くのかは非常に大切ですが、ストロボの配置を決める上で大事なことが完成形のイメージです。 ストロボを使うのはあくまで手段の1つです。 求めているイメージを完成させるためにストロボを使うのであって、正直なところストロボ以外でもなんでもいいです。 もしかしたら気付いていないだけで100均とかで売っている懐中電灯のほうが良かったりすることだってあります。   最終的にイメージしている写真が撮れれば使う機材は何でもいいのですが、大体はストロボで解決出来ます。 ただしこの完成形のイメージが出来上がっていないと、ストロボの配置も決まりません。 どの方向からどの程度のパワーで光を当てるべきか、何かしらのアクセサリーを使うべきか直当てでいくか、全てはイメージ次第です。   特に大事なのがアクセサリー類です。 ソフトボックスと言っても四角いのもあれば六角形だったり円形だったり、縦長のタイプだってあります。 形も大きさも全く違いますし当然ながら撮影に使えば結果も変わってきますので、何をどう使うのかを決める必要があります。   ちょっと近寄ったり離したりするだけでも結構変わりますので、イメージが出来ていないといつまでも納得のいく写真が撮れません。 最初に撮りたいイメージを確立させないことには、何か納得いかない写真だけになってしまいます。 特にストロボが複数ある環境の場合は、1つの間違いで全部がだめになることもあるのでとても大事です。     全部をフル活用する必要はない ストロボが複数台あると全部をメインで使おうと思ってしまいがちですが、全てのストロボを完全に活かす必要はありません。 全部にソフトボックスを付ける必要はないですし、場合によってはかすめる程度の位置に置くことだってあります。 本当にちょっとかすめる程度なので存在感がものすごい薄いですし、それに1台使うのかと感じるかもしれませんがイメージしているものがそれで作れるならそれでいいのです。   被写体にしっかりと当てる役割のストロボもあれば、スポットライトみたいな感じの演出をするためだけにストロボを使うこともあります。 もしくはちょっとだけ足りない部分を補うために、もったいないと思うかもしれませんが必要に応じて使います。 全てのストロボが被写体又は背景をしっかり照らすために使われる、とは限らないと覚えておきましょう。 実際、足元だけ光が足りてなくて足元用に1灯使うことは多々あります。   注意点としては足りない部分を補いたい場合に、思っていたより広範囲が明るく照らされて一部が白飛びすることがあります。 その場合はストロボの角度を変えたり、位置を変えたりして微調整します。 位置が変われば明るさも変わってくるので、それもまた微調整が必要になります。     同じメーカーの違うストロボを使う方法もあり 複数のストロボ=全て同じ機種、と考える人もいますが実際には違う機種のストロボを使うこともあります。 例えばGodox TT600がコスプレ撮影では人気ですが、TT600ではどうしても明るさが足りないときが出てきます。 そんなときには同じくGodoxから出ている別の機種を組み合わせます。 例えばTT600を2台、AD200を1台、といった組み合わせにします。   どちらも同じメーカーの製品なので同じラジオスレーブで反応します。 TT600は小型軽量、パワーも結構ありますがAD200はそれを余裕で上回るパワーを持っています。 これらを組み合わせてAD200をメインライトとし、TT600で足りない部分をちょっとだけ補う、という使い方が出来ます。 これも多灯ライティングの1つです。   ただし機種が違うのでそれぞれの特性とパワーの違いをしっかり理解しておかないと白飛びするか真っ暗な写真が量産されます。 普通に撮影するだけでも機種の違うストロボを使うと難しいですが、同時に使うとなるとさらに難易度は上がります。 まず形状が全く違うので使えるソフトボックスも変わってきますし、専用のアクセサリーも用意されています。 TT600では使えるものでもAD200では使えない、というのは多々あります。   使う機材によって使えるアクセサリーも変わるので、最初のうちはストロボは同じメーカー・同じ機種で統一するのが安全です。 現状のままではどうしようもない、となったらもっとパワーのあるストロボに切り替えましょう。     光の重なりに注意する 多灯ライティングでは光の重なりに注意することも大切です。 ストロボが複数あり同時に光るので、配置によっては光が重なるところがあったりします。 光が重なればそれだけ明るくなるので重なった部分だけが白飛びしてしまったりすることがあります。   重なっている範囲が広ければ広いほど更に白飛びしていきます。 今回は右側からの光を強くなるようにしました。光が重なっているので左側と比べて右側がかなり明るくなっています。   白飛びさせないためには必要以上に光を当てないことです。 ストロボの位置・角度を変えて調整します。 よくあるのは必要だと思って光らせていたら実は不要だったパターンです。 調整しても明るい、と思ったら一旦そのストロボだけオフにして光がどうなるのかを見てみる、というのも1つです。   ストロボ1灯では心配する必要のないことですが、数が増えれば増えるほどこの光の重なりも多くなります。 特に壁がある場合、反射しないだろうと思っていても結構反射しているときがあります。 その影響で反対側の光が予想以上に強くなることもあるので、ストロボの光だけではなく周りにあるものにも目を向けてみましょう。   特に白いものは壁でもソフトボックスでも反射すると考えておきましょう。 その反射がいいこともあれば、よくないこともあります。特に何故か不必要な明るさが出てくる時には周りを見ることが大事です。     まとめ 最後にまとめです。 ・多灯ライティングは全体に光を行き届けることが出来る ・多灯ライティングは手段であり必須ではない ・光が重なって白飛びしやすくなるので注意する   多灯ライティングは手段であって目的ではないので、光が足りていたり理想的な光が出来ているならストロボ1灯でいいです。 ストロボなしで撮影できるような環境であれば、そのまま撮影するのも1つです。 多灯ライティングを想定して撮影に挑むと機材が増えてしまい、撮影現場で持ってきたから使わなければ!と思ってしまうこともあります。 使わないで済むのなら使わないという選択肢もある、ということを忘れないようにしましょう。   持っていってなければ困るから持っていき、使う予定はないが持ってきた以上は使いたい、のは誰でも同じです。 そんなときは最終的にどんな写真を撮りたいか、のイメージを思い出しましょう。

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第3章

3-7.ストロボと他の光を組み合わせる【フォトグラファー養成講座受講者専用記事】

今回はストロボと他の光を組み合わせた撮影、ミックス光での撮影方法です。 自然光は太陽の光で自然のものですが、それ以外にも普段使っている部屋の電気やLED照明といった光もあります。 部屋の電気では明るさが足りないことが多いので、ストロボを使わない場合はLED照明を別途用意します。   ストロボは一瞬だけ強い光を放つので、LED照明の光を飛ばしてストロボの一人勝ちになります。 自然光の場合は太陽の光がかなり強いので負けることはありませんが、逆にストロボが全く意味のない存在になります。 ストロボとそれ以外の光をうまく組み合わせることが出来れば、撮影の幅が広がります。   例えば色付きのライトとストロボを組み合わせると、こういった写真も撮れます。   これはストロボと定常光を組み合わせています。例えばスタジオやロケ地にある元からある良い感じの光があった時にその光も使いたい、という場合に活躍する技です。 逆にその光を消すことは出来ないが入れたくない、という時にも使えます。     鍵となるのはシャッタースピード 今回の撮影で鍵となるのはシャッタースピードです。 シャッタースピードが早ければ早いほど写真は暗くなり、動きが止まる写真が撮れます。 逆に遅くすればするほど明るくなりますが、動きのある被写体だとものすごいブレブレな写真になります。   普通に人を撮影する上ではシャッタースピードはある程度の早さが必要です。 ですが光をしっかり取り入れるとなるとシャッタースピードは遅くする必要があります。 ライトの強さにもよりますが、弱い光であればシャッタースピードを遅くしないと肉眼では見えていても写真には反映されません。   最初の画像の場合、シャッタースピードは1/40です。人が動いたらぶれる早さです。 これをシャッタースピードだけを1/2000にしてみます。   そうすると定常光の光は消えます。人物に向けて当てているストロボの光があるので、人物はしっかり見えるようになっています。 太陽光のようにものすごい強い光を放っていればシャッタースピードを早くしても問題ないですし、むしろ早くしないと白飛びします。   ストロボと組み合わせるとなれば、この場合はハイスピードシンクロが必須です。 ハイスピードシンクロは早いシャッタースピードでもストロボが付いてこれる機能です。ストロボの電池の減りが早くなるので注意が必要です。   Godox TT600はハイスピードシンクロ対応なので、早いシャッタースピードでも追いつきます。 太陽光とストロボの光を混ぜる場合はハイスピードシンクロにするのが一番簡単な方法です。 それ以外にもNDフィルターを使う方法もありますが、どちらもまた違った雰囲気になるのとNDフィルターを別途購入して取り付ける必要があります。 普通に撮影したいときには外さないといけないので手間はかかります。   シャッタースピードが早ければ早いほど太陽光の光は取り入れられず、暗くなりますがストロボが当たっている部分は明るいままです。 ストロボの光が当たる範囲はストロボのパワーに比例するので、シャッタースピードの変化による影響を殆ど受けません。 太陽光の当たっている部分は暗くなり、ストロボの光が当たる部分は明るくなります。   それ以外の場合も考え方としては同じですが、太陽光のような強い明かりではないのでシャッタースピードの調整が必要です。 屋内だったり屋外だったり頻繁に行き来するような撮影の場合、設定を頻繁に変えることになるのでしっかり抑えておきましょう。 太陽光と同じ設定で撮影すると、完全に背景が真っ暗になってストロボの光が当たった部分以外は見えなくなります。 黒背景じゃない場所で無理やり黒背景(のような)環境を作り出す際には有効ですが、光が微妙に届くと背景が見えるのであまりおすすめは出来ません。     光を混ぜるとどうなるか? 光を混ぜるとどうなるのか?についてですが、太陽光であれば昼の時間帯で夕方~夜を作り出す事が可能です。 LEDとかであればストロボと混ぜることで面白い写真を合成なしに撮ることが出来ます。 ストロボにカラーフィルターをつけただけでは出来ないような光を映し出すことが出来ます。   これを背景に使ってもいいですし、この写真のように被写体に直接当ててみてもいいですし、アイデア次第です。 ストロボ単体では生み出せないであろう光を作り出すためには必須です。 ただしストロボと真正面からぶつければ弱い光は完全に消えてしまうので、当たらないように注意しましょう。   また、光によっては色が混ざりあって違う色になってしまうこともあるので注意が必要です。 絵の具を混ぜたら色が変わるように、光の色も混ざれば変わります。 ただ絵の具と違うのは色によってはその色を打ち消すことが出来るので、カラーフィルターやホワイトバランスをうまく調整すれば一部の色を消すことも可能です。   例えば部屋全体が青色になっている場合には、そのまま撮影すれば被写体も全部青色になります。 人の肌が青色、というのは非常によろしくないので正常な色に戻したい時、青の場合はオレンジ系の色で打ち消すことが出来ます。 色相環を見ると色の関係性がわかるので、そのような環境だとわかっている場合は事前に調べておきましょう。 使っているストロボやカラーフィルターによっては色が予想外の方向にずれることもあるので、その点も考えておきましょう。     色無しでも混ぜることがある 今まで色が関係している話でしたが、色なしの普通の光でもストロボと他の光を併用するパターンもあります。 屋外ではなくスタジオ撮影になりますが、ストロボが物理的に置けない場所かつ床から光が出ている場合とかです。 専用のライトが床に仕込まれており、床からライトアップして背景を照らしていることがあります。 更に立ち入りできないようにフェンスとか柵が張られている場合はストロボも置けないので、この光を使うことになります。   その時にもミックスさせる必要があります。 床からのライトだけを使えば被写体は暗くなってシルエット上になってしまいます。 かといってストロボだけを使えば床のライトは完全に取り込まれず、被写体は明るいが背景は暗い状態になってしまいます。   背景もいれつつ被写体も綺麗に明るくしたい、ということになるとシャッタースピードをある程度遅くしないと両方の光を取り入れることが出来ません。 シャッタースピードが遅くなると手ブレしますし、被写体が動いてもブレるのでお互い動かないよう注意しましょう。 三脚を使うだけではなく、被写体にも動かないよう説明することが大事です。     ストロボのパワーが強すぎる時の対処法 ストロボによっては最弱パワーだったとしても、思っているより明るくなってしまっていたりすることがあります。 最弱なのでそれ以上弱く出来ないですし、物理的に距離を置けるなら距離を置けばいいだけですがそれ以上動かせないこともあります。 撮影スタジオの場合だと広さが決まってますし、狭い場所だとなおさらです。 ソフトボックスを使えばある程度パワーが落ちますが、結構幅を取りますし毎回使えるとは限りません。   そういったときは反対側や天井に向けます。 壁に当てたり天井に光を当ててバウンズさせる方法を利用してパワーを落とします。 なのでストロボのパワーを上げる必要はありますが、うまく調整すれば最弱よりも更に弱い光にすることが可能です。   もしくはカラーフィルターを使うと光量が落ちるのを利用して、色なしのフィルターとなるものを使って光量を落とす方法もあります。 即席で用意できるものでは難しいので事前に想定して準備しておく必要はありますが、カラーフィルターと同じビニール系の素材を使ったりします。 問題点としてはどの程度光量が落ちるのか予測が難しいので、事前の確認は必須です。   この場合、難点としては光が拡散されるので意図しないところも明るくなることがあります。 その場合は明るくしたくない部分に黒い壁を作って光が届かないようにすることで対応できます。壁があればいいので人間が壁になってもいいです。 アシスタントとか手の空いてる人がいれば壁になってもらいましょう。立ってもらうだけでOKです。     まとめ 最後にまとめです。 ・ストロボの光はシャッタースピードにほぼ影響しない ・定常光はシャッタースピードで変わる ・太陽の光は非常に強いのでシャッタースピードを早くする必要がある      

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第3章

3-5.ストロボ遠隔操作に必要な機材について

ストロボをカメラから離して光らせることで撮影の幅が大きく広がります。 カメラの上からだけではなく、横だったり後ろだったり斜めだったりと様々な角度からストロボを光らせることが出来るようになります。 更に複数のストロボを同時に扱うことも可能になり、アイデア次第で様々な作品を生み出せるようになります。   今回はクリップオンではなく、カメラからストロボを離して扱う時(オフカメラ)に必要な機材をご紹介します。     カメラからストロボを離すために必要な機材 まずカメラからストロボを離したとき、そのままの状態ではもちろん光りません。 シャッターを押しても連動してくれず、光らせようと思ったらテストボタンを押しにいくしか方法がありません。 カメラとストロボを離した状態でシャッターを押した時に同時に光らせるためには、別の機材が必要です。   こちらの機材をカメラの上に取り付けます。 呼び方はラジオスレーブかコマンダーが一般的です。   これをカメラの上に付けて使用します。   ラジオスレーブの役割 ラジオスレーブの役割は主に2つあり ・遠隔でストロボを光らせる ・遠隔でストロボの設定を変える です。   ストロボを光らせる、というのはシャッターを押した時にストロボを光らせるための命令を出す役割を持っています。 結構シンプルに見えますが、物によっては50mとか100m離れていても光るのでかなりすごいです。 といっても基本的には数m程度離して撮影するのが多いので、50mとかは不要ですが遠隔で光らせることが出来るのは便利です。   そしてもう1つがストロボの設定を変えることが出来る点です。 全ての項目を変えられるわけではないことが多いですが、変えることが多いのは光量(パワー)です。 最低限、パワー調整が出来るタイプのものであれば特に不便しません。 ただし安すぎるラジオスレーブの場合は残念ながらストロボを光らせることしか出来ない、というタイプもあります。   ラジオスレーブはストロボを遠隔操作するためのもの、と覚えておきましょう。     モニター付きとモニターなしが存在する このラジオスレーブですが、モニター付きとモニターなしのタイプがあります。 モニターがないタイプには2種類あり、設定項目がほとんど存在しておらず本当にストロボを光らせるためだけにあるものと、専用アプリがありアプリ側で細かく設定できるタイプです。 前者は何も出来ない代わりに格安ですが、後者は結構高いです。   基本的にはモニター付きをおすすめします。 実際に想像してみるとわかりますが、カメラを持って撮影をする段階になってストロボのパワーを変えたい時は頻繁に出てきます。 その時にカメラの上のモニターを見ながら操作するか、スマホを取り出して操作するか、どっちの方が安全か?ということです。   三脚があるならどっちでもいいですが、常に三脚にカメラを載せて撮影している人はいません。 ほとんどの人が手持ちで撮影して、ストロボのパワーをラジオスレーブから変更する事が多いです。 それか直接ストロボのところまで行って操作する人もいますが、微調整であればできればその場で終えてしまいたいものです。 その時に片手にカメラ、片手にスマホで操作して設定していると安全面と手間を考えるとどうなのか?というのがあります。   モニターがない分、かなり小さく作られていますが仕事での撮影となるとスピード感も要求されてきます。 その時に毎回スマホ出して設定変えてスマホしまってカメラ構えて、というのは手間ですし見ている側としてもいいものではありません。 被写体=クライアントの場合には1つ1つの動作にも気を使ったほうがいい状況ですし、正直周りからは何をしているのかわかりません。 ストロボの設定を変えてるのか、何か違うことをしているのか、わかりませんが印象的にいいかどうかで言えば「良い」とは言い難い絵面になります。     ラジオスレーブがないと遠隔操作が出来ない 今後はもしかしたらカメラに搭載される可能性も否定出来ませんが、現状としてはストロボを遠隔操作するためにはラジオスレーブが必須です。 ラジオスレーブなしでカメラとストロボの電源を入れても、連動しないのでシャッターを押しても光りません。 初めてストロボを買った人がやってしまうことの1つにあるほど、ラジオスレーブは忘れられがちです。 ストロボ2灯持ってきたとしても、肝心の物がないということで1灯しか使えない事も多々あります。   ストロボとセットで販売されている事もありますが、大体は別売りされているので自分で探して注文しなければなりません。 セット売りだったとしても撮影現場に持ってこないと意味がないので、忘れないようにしましょう。 ストロボとラジオスレーブはセットで普段から持っていくようにする癖も大事です。     ラジオスレーブを使うメリット ラジオスレーブを使う理由としては、カメラとストロボを離して使う他に複数台のストロボを同時に扱える点があります。 カメラの上なら1灯だけですが、外してしまえば2台でも3台でも扱うことが出来ます。 使える台数は機材次第ではありますが、大体は2~3灯あれば問題ありません。使える上限として10台を超えているのもあります。   実際の撮影で10台以上使うことはないですが、2~4台程度なら日常的に使う事があります。 屋内であればストロボがないと撮影が厳しいので、ストロボとラジオスレーブはセットで持っておきたいところです。 スタジオで用意されていることもありますが、それが自分の持っているカメラで使える保証はないので持っていくのが無難です。 特にオリンパス・パナソニックは他メーカーと比べて使える機材が限定されています。         ラジオスレーブを使う上での注意点 コスプレ撮影をする人にとっては日常的に起きている問題として、他の人のラジオスレーブにストロボが反応することが多々あります。 というのも、面白いことにコスプレ撮影をする人が使う機材は見事に偏っています。 皆が同じメーカーの同じ機種のストロボとラジオスレーブを持っているので、設定次第では反応します。   これはストロボのチャンネル設定が大きく関わっています。 本来はこういったことがないように1~20くらいあるチャンネルを自分で設定して、これは自分のストロボである、とラジオスレーブとペアリングさせます。 そうすることでペアリングされたラジオスレーブがついているカメラのシャッターが押されたとき、設定されたストロボも光ります。   ではこのチャンネルが被ってしまうとどうなるか? 厄介な事に複数のラジオスレーブとペアリングしてストロボが動作します。 もちろん、チャンネルが被っていてこっちのストロボが光るのであれば相手のストロボも光ります。   シャッターを押していないのにストロボが光った場合、まず近くに他のカメラマンがいないかを探しましょう。 誰もいないのに不定期にストロボが光るようであれば不具合が考えられますし、近くにいてその人がシャッターを押した瞬間に光るならチャンネルが被っていることになります。 もし被っていると気付いた場合はチャンネルを変更しましょう。 カメラマンが何人もいる場合はチャンネルを変えても他の人と被ることがあるので、被らないチャンネルを探してひたすら設定を変えます。   さすがに電波の届く範囲に20人近くいて全員同じ機材で同じチャンネルを使うことは考えられないのでいつかは避けられます。 お互いがほぼ同時に気付いた場合は話し合ってチャンネルを決めることもあります。 あまりにも被る場合はそういった話し合いをすることも必要になってきます。 他の人からしても「想定していない場所からの想定外のストロボの光」が入り込むことは問題なので、お互いにとって重要なことです。     シンクロケーブルを使う方法もあり シンクロケーブルはカメラとストロボを接続するためのケーブルで、このケーブルを使っても離れた場所からストロボを光らせることが可能です。 ですが名前の通り、ケーブルが繋がってシンクロするのでケーブルが届く範囲に限定される上にケーブルがあるので足元注意です。 引っ掛けた時のことは考えたくないですが、有線ならではの確実性はあります。 あと差込口が一箇所しかないので、ストロボ1灯しか使えないデメリットもあります。   インターネットもそうですが有線と無線どっちが安定するかと言われたら、間違いなく有線です。 これは今も昔も変わらず言えることで、線をつないだ方が確実です。 ただそのケーブルがあったら足引っ掛けたりして危ないですし、物理的にケーブルが届かない場合も考えて無線のほうが便利ではあります。   それにカメラ側にも差込口は基本的に1つしかないので、扱えるストロボの台数も限定されます。 個人的には何よりケーブルに足引っ掛けてストロボかカメラが倒れることが一番怖いので、ラジオスレーブを使った無線派です。 被写体もカメラマンも誰も動かない、という条件付きであればケーブルを使うのも1つです。   ちなみにコスプレ撮影の場合、大型併せと呼ばれる20人以上参加する撮影の場合は無線じゃないとものすごく危険です。 全員同時に撮影、ではなく順番待ちになるので撮影待ちの人達があちこち移動するので引っ掛ける可能性が高いです。 1対1の撮影なら問題ないと思いますが、人数が増えてくる撮影であればケーブルは避けるのが無難です。   以上がストロボを遠隔操作出来るラジオスレーブです。 ストロボを遠隔操作できるかどうかで撮影の楽しさも大きく変わってきます。ストロボを購入する際には一緒に購入を検討してみましょう。

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