日本刀関連

日本刀の目釘が手に入りにくい理由と入手方法

日本刀は買ったのはいいけど肝心の目釘が無くて抜けない、目釘入ってたけど配送中に折れた、サイズが合っていなかった、と様々な理由で目釘が必要になることがあります。

居合をされている方だと目釘が折れてしまう、というのが一番あるかと思います。目釘は折れてしまったら修復できないので、作り直さなければなりません。

模造刀の目釘は色々なところで買えますが、真剣の目釘は実は現代では入手困難になりつつあります。

そこで普段どこで目釘を調達しているのかについてご紹介します。

目釘が入手困難な理由

まず目釘が入手困難な理由についてですが、素材がまずありません。

目釘に使われている素材は「煤竹(すすだけ)」と呼ばれる竹です。日本の古い家屋、古民家の屋根裏や天井から取れる竹です。この時点で周りにそんな家がないことがわかります。

しかも100年~200年と長い年月をかけて囲炉裏の煙で燻されているものでもあるので、なおさら入手困難です。家の解体とかをすれば大量に一気に手に入るかもしれませんが、それも一時的なものです。

昔は一般的だったものが現代では古民家も囲炉裏も殆どない状態なので、そこから100年200年となると今から始めても生きてないです。次の世代へ、というのが確定します。

なので目釘は手に入れること自体が難易度が高くなっています。

煤竹の加工が必要

煤竹は名前の通り「竹」なので1本1本かなり大きいです。それに対して目釘は数cm程度しかない短さです。大きな竹をある程度小さく切り出すところからがスタートになります。

現代ではマンションが多くなっていますし、ベランダで竹の加工は無理でしょう。そうなってくると一軒家かつある程度の広さが必要になってきますが、この時点で多くの人が弾かれてしまいます。

更にその竹を切るための機械も必要になりますが、一般家庭でチェーンソーなり竹を切れるようなものがある家は限られてきます。

田舎だとしてもマンションに住んでいる人なら騒音もありますし、簡単には使えません。頑張って煤竹を手に入れたところで加工するスペースも環境もないのです。

これだけ聞くと目釘が手に入らない、日本刀買うのを諦めよう、となるかもしれませんがそれでもちゃんと入手出来る方法もご紹介しますのでご安心下さい。

それでも目釘が欲しい

手に入りにくい、というだけであって「絶対に手に入らない」というわけではないです。竹を切ったり加工することを仕事にしている人もいますし、古民家だって減っているとはいえ現存しています。

さすがに囲炉裏で100年200年燻された煤竹が手に入るかどうかは難しいところですが、目釘として使う分には問題無いレベルの煤竹は時々ですがオークションやフリマに出品されています。

どこかの業者が事業として売り出すにしては厳しいですが、個人で煤竹を手に入れる事ができる環境で竹を余らせる人とかもいます。自分用に目釘を1本作るにしては竹は大きすぎます。

それか刀に関する仕事をしている人であれば入手出来る環境が整っていたりすることもあります。かなり限られてきますが、それでも個人が入手できる可能性があるのがオークションやフリマです。

常に出品されているわけではない

目釘を売っているのはいわば「一般ユーザー」であって業者ではありません。なので常に目釘が手に入るというわけではなく、その人のタイミングで出品されてきます。

売っていること自体が珍しいものでもあるので、目釘を探すかもしれないのなら見つけた時に買っておいたほうがいいです。必要なものは必要な時に無いことが多いです。

なので目釘が必要だろうと思ったらまとめ買いしています。1本売りされているわけではなく、5本10本とか多ければ20本まとめ売りされています。

目釘1本売るだけの手間とかを考えたらたとえ小遣い稼ぎだったとしても割に合わないです。送料のほうが高くなりそうです。

もしかしたら出品されていないだけで、そういう1本が出てきたのが数が揃うまで待機中ってのもあるかもしれません。

目釘は多めに用意しておこう

最後になりますが目釘はなるべく多く用意しておいたほうがいいです。「手に入りにくい」というのが一番にありますが、目釘は1本1本オーダーメイドで作らねばなりません。

刀に合わせて作っていくので、もし削りすぎてしまったらその目釘はその刀には使えません。他の刀で使えるかまた削ればいいかもしれませんが、どれも合わなくなったら終わりです。

目釘の作り方は以下記事をご覧下さい。

武士の嗜み、目釘の作り方

削る以前に目釘のサイズが既に小さすぎて抜けてしまうケースもあるので、10本買ったら10本使えるというわけではないです。もしかしたら1本最初からちょっと細いかもしれません。

そしたら使えるのは実質9本です。1本目を削りすぎてミスったら残り8本とどんどん減っていきます。

一発勝負で決められる自信があるのなら5本まとめ買いとかでいいかもしれませんが、不安な人は10本とか多めに用意しておきましょう。

最初不安だったのと目釘の入手が難しいことをよく知っていたので、目釘があと50本以上あります。削りすぎてちょっと怪しいのが1本(初めて削った目釘)があります。

そのうち合う刀があるかもしれないので、一応保管していますが数はあったほうが安心できます。

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